10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「緊張してんのか?」
白組の龍兄。
首にかけているハチマキが、風に揺れていた。
「緊張はしてないよ。出番もまだまだだし。この高校で初めての体育祭だから結構テンションあがってる」
「ハハハっ、そうか。俺もテンションめっちゃあがってるわ」
そう言って、腕を伸ばしてストレッチを始めた。
「龍兄は、今から?」
「おお。プログラム2番の、短距離走に出るぞ」
「龍兄は、子供の頃から足速かったもんね」
「あったりめぇよ。今日だってぶっちぎりでゴールしてやるよ」
「ハハッ!!めっちゃ応援するね」
「おー。頼んだぞ、ゆず」
あたしは、うん。 と、頷いた。
「……あーそうだ、ゆず」
龍兄が立ち去ろうとした、その時。
少し話しにくそうに頭をかいた。
「おまえ、あんま悩むなよ?」
「え?」
「ほら。和馬と、健のことで」