10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「あー……うん。 大丈夫」
龍兄にほほ笑んで見せると、あたしの頭を乱暴に撫でて短距離走の集合場所に走って行った。
鳥の巣状態のあたしの頭。
手ぐしで整えて、自分のテントへ向かう。
「あ、柏木」
テントに入ると、ヒロくんが一番前の椅子に座っていた。
手招きされて、ヒロくんの隣に腰掛ける。
「いい場所とれたね」
「だろ?特等席」
ニコっと笑うヒロくん。
「龍兄、この次の短距離走に出るって言ってたよ」
「毎年張り切ってるからなぁ、龍兄。ここなら応援し放題だし、声張り上げて応援しような」
「うん」
テントの一番前は、ヒロくんの言うとおり特等席なんだけど、太陽の日差しを直接浴びることになる。
顔や手足が、ジリジリと焼けていく。
きっと、体育祭が終わるころには酔っ払いのように、頬が赤くなっているに違いない。
プログラム1番があっという間に終わり、次は3年生の短距離走だ。
3年生がグラウンドの中央に入場してきた。
龍兄はすぐに見つけられた。
髪が派手だし、体も大きいからね。