10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
3人の声が重なり、あたし達の座るテント目掛けて走ってくる。
「り、龍兄……どうしよう…こっち来てる」
物凄い迫力に、斜め後ろに座る龍兄に助けを求めた。
だけど、すぐに駆け込んできた3人に、無理やり腕を引っ張られた。
グイっと、上に引かれる。
バチバチと火花を飛ばす3人。
「おいっ!!!ヒロと健、その手離せよっ!!!」
「おまえが離せっ!!!俺が一番に走り出したんだからなっ!!!」
「2人の紙に何が書かれてたか知らないけど、柏木は俺が連れてくのぉ!!!」
ワイワイと、あたしの頭上で繰り広げられるバトル。
どうして3人同時に来るのよぉぉ……
「い、痛いよ。離して!!!」
力強く握られてる腕がジンジンと痛む。
「あ、ごめんね、柏木」
いたわってくれたのは、ヒロくんだけだ。
「だぁぁっ、もうっ!!!じゃあ、4人でゴールすればよくね?」
眉間にしわを寄せた和馬くん。
「てめぇ。ボサっと突っ立ってねぇで、さっさと走れっ!!!」
えぇぇぇ!!?
何?
この理不尽な発言。
勝手に突っ込んできて、勝手にバトル開始したくせに。
あたしが悪いみたいな言い方してっ。
信じらんないっ!!!!
「……あっ、おいっ!!!」
あたしは、3人を残してひとりでダッシュした。
でも……足の速さで、この3人に勝てるはずもなく。
「てめぇ、俺から逃げるなんて100万年早ぇんだよ」
すぐに追いつかれてしまった。
しかも、また和馬くんに嫌みを言われたし。
「ほんっと、和馬って口が悪ぃよなぁ」
「そうだぞ、和馬。柏木に謝れ」
健くんとヒロくんも、すぐにあたしの隣にきた。
結局、4人でグラウンドを走ってゴール。
少しの距離だったのに、もう息切れ。
膝に手をつくあたしの前で、3人は全く疲れを見せずピンピンしていた。