10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

何回かチャイムを押してみたけれど、中から人が出てくる気配はない。

またお店の手伝いをしているのか、それとも出かけているのか。

でも……

助けてって……

あたしは、門を開け、健くんの家のドアの前まで行った。

ゆっくりと耳をドアに当て、中の音を確認する。

すごく静かだ。

やっぱり、誰もいないのかな?

首を傾げながらドアノブを引いてみると――

開いたッ!!!!

お店からの賑やかな声が聞こえてくるだけで、廊下には物音ひとつしなかった。

「おじゃましまーす」

おずおずと中へ足を進める。

返事はない。

「健くーん……?」

呼んでみても、静かな廊下。

「あがるよー……」

小さく言って、階段を上る。

ミシミシと音を立てる階段。

健くんの部屋のドアの前。

コンコン。

「健くーん……」

また小さく呼んで、ドアを開けた。

< 171 / 176 >

この作品をシェア

pagetop