10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
手の甲を唇に当て、頬を赤らめた。
熱の、赤さじゃない。
眉を寄せて、俯く健くん。
しばらくの間、手の甲を唇につけていた。
つられて赤くなるあたし。
お粥をスプーンで突っついて、気を紛らわす。
でも、高鳴る鼓動で
手が震えてしまった。
「た、食べれる?」
「うん……」
健くんは、ゆっくり腕を下ろした。
「なぁ、ゆず。お願いがあるんだけど」
「なに?」
「昨日の体育祭でさ、腕、筋肉痛なんだ」
「………」
「食わせて?」
熱でトロンと下がった目。
そんな目で見つめられて、しかも、甘い声で言われたら……
「うん……」
スプーンでお粥をすくい、数回息を吹き掛ける。
膝立ちをし、健くんの口へスプーンを持っていった。
小さく口を開け、一口パクリ。
頬がパクパクと動く。
「……うまい」
健くんは、静かに言った。