10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
そのあとは、ずっと、無言。
お粥をすくって、健くんに食べさせて。
その繰り返し。
最後のお粥を食べ終わると、健くんの喉仏が、大きく動いた。
まるで、お粥と一緒に、言葉まで飲み込んだみたいに。
「よかった。完食」
お椀を健くんに見せ、ほほ笑んだ。
健くんも、あたしと同じようにほほ笑む。
さっきの話に触れないように
「お茶碗、洗ってくるね」
出来るだけ、平然を装って立ち上がったのに。
あたしは何故か、また膝をついた。
つかまれている手首。
その力は、物凄く強くて。
すぐ近くに、健くんの熱い顔。
「…健……くん?」
「……もう、勝ち目、なし?」
「………ッ!?」
「ゆずの気持ち…もう、決まったの?」
健くんが、俯く目をパッと上げた。
健くんの瞳に捕まってしまい、逸らすことができない。
鼻の頭がぶつかりそうな距離。
その距離が、少しずつ、縮まっていった。