10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「おーい、健〜。おじさんから聞いたぞ。おまえ、大丈……夫」
ガチャリと開いたドア。
「……は?」
唇が触れ合う寸前で止まっているあたし達。
突然の声に、あたしの体は完全に固まってしまった。
健くんを押し返すこともできない。
「……なに、やってんの?」
和馬くんの声が震える。
みるみるうちに、和馬くんの顔が強張っていった。
うるさい鼓動。
ズキズキと頭が痛み、身体が震えた。
「………」
「そういうことかよ」
……え?
「悪かったな、邪魔して」
ち、ちが……
和馬くん、これは違うよ。
和馬くんの勘違いだよ。
「ゆずに、優しく看病してもらえ」
な、なに言ってるの?
違うんだってば!!!
違うの!!!
だから……
そんなに、冷たい目で、あたしを見ないで……
ガチャリと、ドアがしまった。
乾いたその音が、あたしの心にひびを入れた。
どんなに心の中で叫んでも、声に出すことができなくて。
力めば力むほど、口が開かなかった。