10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
お願いだから。
少しでいいから、あたしに時間をちょうだいよ……
「入んないの?」
入り口で立ち尽くすあたしの背後で、健くんの声。
「健くん!!風邪は? もういいの?」
「ああ。おまえのおかげで、もう元気」
サンキュー。
健くんはクールに微笑んだ。
健くん……
昨日の事、何とも思ってないのかな……
――『和馬に、渡したくない』
あたしは、ずっとこの言葉が離れなかったのに。
健くんの表情はすっきりしてる。
男の子って、あまりこういうことは深く考えないの?
あたしなんて、健くんの言葉と、和馬くんの表情。
2つのことが気になりすぎて、昨日は一睡もできなかったのに。
誰も傷つかない方法を考えて。
考えて、考えて。
それでも、答えは出なくて……
どうして、こんなに苦しいんだろう。