10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
10年ぶりの再会
「よしっ。こんなもんかな」
最後の段ボールを片付け終わり、腰に手を当てながら部屋をぐるっと見渡した。
重いものを運んだり、何度も何度もしゃがみこんで作業していたから、肩や腰が痛くてグッと伸びをする。
「今日はここまでにしとくか。後は、徐々に整理していけばいいよね」
突然お父さんの転勤が決まり、あたしはこの町に引っ越してきた。
とても小さな町。
コンビニまでの距離も遠いし、メインの道だって小さいし。
海の向こうに見える山は、活火山で頻繁に噴火をするし。
その灰が、あたし達の住むこの町まで風に運ばれてきて、車や洗濯物を汚していくの。
硫黄のにおいがしてきたら、“今から灰が降るぞ”っていう合図。
引っ越してきた今日だって、雨で流れきれなかった灰が、しっかりとアスファルトに残っていた。
あたしは、この町を知っている。
10年前まで、住んでいた場所だから。
たまたま、お父さんの転勤場所がまたこの町で、思い出のたくさん残るこの田舎町に帰ってくることができたの。
すごく小さな町だけど、あたしの大好きな町だ。