10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
美女大作戦
「よぉ」
翌朝。
エントランスを出たところで声をかけられた。
「和馬くん。おはよ」
おー。 返ってきた言葉はこれだけ。
ズボンのポケットに両手を突っ込んで、ぶっきら棒な言い方だった。
「あれ? 和馬くんひとり?」
辺りをキョロキョロしながら和馬くんに聞いた。
「俺ひとりじゃ不満かよ」
「別に、そんなこと言ってないじゃん。いっつも一緒にいるから、不思議に思っただけだよ」
1人先に歩いていった和馬くんの背中を見ながら、頬を膨らます。
「待ってよー」
必死に着いていこうとするけど、和馬くんの歩くスピードは速すぎる。
どんなに早歩きしても追い付かない。
「俺が、来んなって言ったんだ」
――え?
「今日は、ひとりで来たい気分だった」
振り向く事のない和馬くん。
背中越しだけど、はっきりと、聞きとれた。
それは、どういう意味?
あまり、思わせぶりな態度とらないで。
あたし達は、ただの幼なじみなんだから……