10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

「おはよー」

「あ、柏木おはよ」

教室に入ってヒロくんに挨拶すると、いつもの爽やかな笑顔で答えてくれた。

「和馬に意地悪されなかった?」

ヒロくんが和馬くんを見ながら意味深に笑った。

「ううん。何だか、今日は気持ち悪いくらいに優しかった」

「おい……“気持ち悪い”は余計だろ」

ギロリと和馬くんに睨まれる。

でも、それをあえてスルーした。

「ヒロくん。あたし、コンテスト本気で頑張るね」

「おっ!! やる気出たんだ」

「うん。やっぱり、やるからには本気でいかないとね。自信はないけど、ヒロくんが保証してくれたし。それに……」

あたしはそこで言葉を区切って、机に頬杖をつく和馬くんに目を向けた。

「和馬くんが、応援してくれるって言ってくれたから」

そう言うと、

「バ…ッ おまッ!!」

慌てた和馬くんに思いっきり口をふさがれた。

よろける体。

口と同時に鼻の穴までふさがれてるから息ができない。

「……ッ!!」

必死に、声にならない声を上げた。


< 84 / 176 >

この作品をシェア

pagetop