10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
ほ、本格的だな……
でも……
「ヒロくん、何だかすごく詳しいね。こういうの興味あるの?」
コラーゲンの入った瓶を見ながら聞いた。
「うん。 俺、将来メイクアップアーティストになりたくてさ。結構女性向けの雑誌見るんだよね。すごく勉強になるから。和馬達には、よくキモいって言われるんだけど」
ヒロくんは恥ずかしそうに肩をすくめた。
初めて聞いた、ヒロくんの夢。
「ヒロくん、すごいね。もう夢があるんだ」
本当にすごいと思った。
あたしなんて、ただ何気なく毎日を過ごしているだけなのに。
時間が流れるままに生活して、勉強も出来なくて。
“夢”なんて、考えたこともなかった。
将来の夢かぁ……
カッコイイな。
「だからさ、柏木を変身させるのが、俺の一番最初の仕事だと思ったんだ。“練習台”って言ったら聞こえが悪いけど、柏木可愛いから、もっともっと可愛くしてあげたいって思って」
照れながら笑うヒロくん。
「あたしでヒロくんの練習台になるならいくらでもなるよ。あたしを、可愛くしてください」
そう言うと、ヒロくんが照れくさそうに頭をかいた。