10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「とりあえず、中に入って。散らかってるけど、お茶でも入れるから」
あたしが中へ案内しようとすると、それをヒロくんに断られた。
「いいよ、柏木」
「へっ? どうして?せっかく来てくれたのに」
「片付けがまだ済んでないようだったら手伝おうと思ったんだけど、もう終わったんだよね?」
「うん。 今終わったとこだった」
「なら、今日はもう帰るよ」
ヒロくんが爽やかにほほ笑む。
「は? 何言ってんだよ。茶入れるって言ってんだから飲んで行こうぜ。こいつのためにわざわざ来てやったんだから、そんくらいしてもらわないと」
顎であたしを差し、ヒロくんを睨みつけている。
「柏木と一緒にいたいのはわかるけどさ、引っ越しと片付けで疲れてるだろうし、今日はとりあえず帰ろう」
ヒロくん――…
変わってないなぁ。
優しいところ。
「柏木、また明日な。学校行く頃、迎えにくるから」
「え?来てくれるの?っていうか、もしかして、高校も同じ?」
驚いて聞くと、ヒロくんは肩をすくめて笑った。
「まぁ、この辺の高校って一つしかないから。この辺りの奴らはみーんな一緒だよ」
そっか。
まぁ、一人より安心だな。
「ちっ、しょうがねぇなぁ。この俺が来てやるんだから、有難く思えよな」
「和馬くんも来てくれるの?」
「嫌でも、こいつに引っ張って連れてこられるんだよ」
面倒くさそうな和馬くん。
「嫌なら、和馬は先に学校行ってていいよ。俺が柏木を案内するから」