10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
しばらくして、険しい顔つきの和馬くんが戻ってきた。
大きな足音が、教室中に響き渡っている。
ドスンドスンと歩いてきて、あたしの机に、さっき奪っていった箸をたたき付けた。
それを見てみると、水滴がついている。
もしかして、洗ってきた?
和馬くんは乱暴に椅子を引いて、机の上に足をあげて座る。
なんて下品な座り方。
「おい、健」
和馬くんの低い声。
健くんは自分の席に座って、雑誌を開いていた。
「聞いてんのかよ」
さらに低い声を出すが、健くんは無反応。
昼休みの騒がしい教室だから、少し距離のある健くんには聞こえてないのかもしれないけど……
「和馬も食ってみればよかったのに」
健くんは、何食わぬ顔で、和馬くんに言った。
「結構うまかったよ」
チラリと和馬くんを見て、また雑誌に視線を落とす。
「あ? マジでおまえ喧嘩売ってんの?」
また喧嘩?
和馬くんの顔つきが変わっていく。
「そんなに怒んなよ。昔はよく一つの箸でみんなで回し食いしてただろ。何を今更」
フン。と、健くんが鼻で笑った。
今ので、完全に和馬くんの怒りが爆発した。
ガタンっ!!!
と、立ち上がった和馬くん。
「きゃゃゃゃあッ!!!」
女子の悲鳴が上がる教室。
和馬くんは健くんを床に倒し、馬乗りになった。