眼鏡の下は、美少女でした。

1.はじまりの朝。



……ジリリリリリリ……


「……うぅー……」

ベットから細く白い手が伸びて、目覚ましをとめる。

「朝かぁ…もう起きなきゃ…フワァァ…」


眠い目を擦りながら、のそのそとベットから起き上がる私は、今日から高校生になる。

―――望月 唯(モチヅキ ユイ)



「ゆいーー!ごはんーーー!」

下の階からお姉ちゃんの呼ぶ声が聞こえる。

「……はーい、今いくぅ…」


真新しい制服に袖を通して、色素の薄いふわふわの茶色の髪を軽く梳かしていく。


そして、私のチャームポイントとも言える、この分厚くてだっさい眼鏡を装着して顔を隠した。


鏡の前で確認すると目の前には地味でださいあたしがいる。


うん、これで完成。



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