眼鏡の下は、美少女でした。
────ギギィ…
屋上の扉をあけるとふわっと、気持ちのいい風が入ってきた。
俺は屋上のフェンスに近寄ると景色をぼんやりと見ながら欠伸を1つした。
「フワァァ…。ねみぃ…。」
風気持ちよすぎ…、眠くなる…。
ぼんやりしていると、視界の下の方にふと目に入ってきた女がいた。
自然とその女を見る。
校門の桜の木の下で長い髪を気持ちよさそうにふわふわと揺らし真新しい制服を着ていた。
あれ、新入生か?入学式もうはじまってんのに呑気なやつだな。
ま、どーでもいいけど…。
それぐらいの認識だった。
転がれる場所でも探そうと視線を戻そうとした、その時だった。
春の暖かい風がふわっと吹く…。
そして、俺の視界の端で
その女が、華奢な白い両手を桜に向けて広げた。そして、ふわりと優しく微笑む姿が目に入った。
気がつけば俺は、その女の方に再び顔を向けていた…。
「……。」
そして、なぜか目が離せなかった。