バスでうとうと
私はテニスの強豪校である私立中学に入学し、バスで通学している。練習は朝早くと、放課後も遅くまである。大変だけど、バスにはみんなと違う時間に乗るから、人が少なくて絶対席に座れるのがありがたい。昨日の帰りも誰も乗ってなくて、1人でゆったりとしていたんだけど、ひやりとしたことがあった。疲れててつい寝てしまった。でも、降車ボタンの音で目が覚めたの。ちょうど私が降りる1つ前のバス停。危うく乗り過ごしていた。
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波田初花は大手製薬会社華蘭に入社して三年目の経理部社員。
東京での生活に慣れ、同僚は良い人ばかりな温かい環境。
ただ一つ、悩みがあった。
それは――。
「誰か、いい人おらんの?」
実家の母からの結婚を匂わせるメッセージ。
それにため息を吐いていたら、仲良しな同期から
マッチングアプリを勧められる。
でも、マッチングアプリには
怪しい人ばかり……!
もう、辞めちゃおう……そう思った時に、
新着で届いたメッセージに心打たれて、
数か月かけて仲良くなり、実際に会う約束をする。
だけど、そこにいたのは――。
会社の花形・営業部のエース。
芸能人のように整った容姿と華やかなオーラを持ち、
社内で知らない者はいない有名人――
鷹岡颯馬だった。
なんでマッチングアプリなんてやってるの――!?
住む世界が違いすぎる人だし、今後気まずくなるかも……
そんな思いから、初花は逃亡を決意。
しかし――。
「バックレってさ、
あのアプリではかなりアウトなご法度だって知ってる?」
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「でも、俺も面倒なのはごめんだからさ。
ひとつ、頼みを聞いてくれない?」
「頼み……?」
「付き合ってくれるフリしてくれるなら、通報しないよ」
脅し(?)から始まる純愛ストーリー
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