Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
昨日まで胸の奥で揺れていた影が、今日は静かに形を変え、光の方へ伸びていた。

柚歩はテーブルの前に立ち、
琉生と愛生を見つめた。
二人の姿が、未来の輪郭をそっと照らしていた。

「……御影さんのプロジェクト、受けることにした」

その言葉は震えていなくて、
ただ静かに、胸の奥の光をそのまま外へ出したようだった。

琉生はゆっくり頷き、
愛生は小さな手で柚歩の指をつまんだ。

「ママ、歌うの。僕ママの、お歌大スキ」

柚歩はそっと愛生を抱きしめた。
その温度が、決意の奥にある不安をそっと溶かしていく。

「……もう一度、歌う。
 でも今度は……ひとりじゃない」

言葉にした瞬間、胸の奥の光がふっと広がり、
影と重なりながら未来の形を描き始めた。
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