Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
公園は静かで、街灯の光が冷たい空気の中でゆっくり揺れていた。
琉生は、さっきまで少女が座っていたブランコを見つめた。
そこに残った涙の跡が、まだ消えずに漂っていた。

理由は分からない。
けれど——その声は、ずっと前から自分を救っていた。

苦しかった夜、
誰にも認められず、息の仕方さえ分からなくなったあの頃。
公園の前を通りかかったとき、
震えながらも前を向こうとしている小さな歌声が、
胸の奥に灯りをともした。

だから琉生は、何度もこの場所へ来た。
そして今日——泣きながら歌う少女を見つけた。

胸が締めつけられた。
あの頃と同じ声。
でも、あの頃よりずっと痛かった。

その痛みが胸の奥に静かに沈んでいき、
琉生は息を整えた。
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