Please let me hear your voice-君の声を聴かせてー
「もう、歌わないの?私は柚ちゃんの歌声は凄く好きなんだけど……。
でも、柚ちゃんのペースでいいと思う」
麻衣はほほ笑んだ。
その微笑みがこの家に明るさを取り戻してくれていた。
影の三年間の痛みは完全には消えていないけれど、支えてくれた光がその痛みを静かに薄めてくれていた。
再会の知らせが届いたのは、夕方の光が少しオレンジ色に変わったころだった。
久遠からの短いメッセージ。
「準備ができたら来てほしい」
その言葉は強くなくて、ただ未来へ向かうための扉を静かに開くような光だった。
柚歩は歩の指輪に触れた。
冷たい金属の感触が胸の奥の光と重なった。
柚歩は引き出しの奥に大切にしまってあったペンダントトップを、指輪と一緒につけた。
「ママ、光ってる」
愛生は柚歩の胸元を指差し言った。
柚歩は胸元を見つめていた。
愛生を麻衣に預けて、出かけた。
再会の場所へ向かう道を歩きながら、柚歩は胸の奥に静かに揺れる光を確かめた。
歩の光、優海の光、久遠と麻衣の光、そして琉生の光。
全部がひとつの方向へ伸びていて、その先に今日の再会があった。
――支えてくれた光は、ここまで連れてきてくれた。
柚歩はゆっくり息を吸い、未来へ向かうための一歩を踏み出した。
でも、柚ちゃんのペースでいいと思う」
麻衣はほほ笑んだ。
その微笑みがこの家に明るさを取り戻してくれていた。
影の三年間の痛みは完全には消えていないけれど、支えてくれた光がその痛みを静かに薄めてくれていた。
再会の知らせが届いたのは、夕方の光が少しオレンジ色に変わったころだった。
久遠からの短いメッセージ。
「準備ができたら来てほしい」
その言葉は強くなくて、ただ未来へ向かうための扉を静かに開くような光だった。
柚歩は歩の指輪に触れた。
冷たい金属の感触が胸の奥の光と重なった。
柚歩は引き出しの奥に大切にしまってあったペンダントトップを、指輪と一緒につけた。
「ママ、光ってる」
愛生は柚歩の胸元を指差し言った。
柚歩は胸元を見つめていた。
愛生を麻衣に預けて、出かけた。
再会の場所へ向かう道を歩きながら、柚歩は胸の奥に静かに揺れる光を確かめた。
歩の光、優海の光、久遠と麻衣の光、そして琉生の光。
全部がひとつの方向へ伸びていて、その先に今日の再会があった。
――支えてくれた光は、ここまで連れてきてくれた。
柚歩はゆっくり息を吸い、未来へ向かうための一歩を踏み出した。