エリート外交官の完璧なる偽装結婚 ……のはずが旦那様は私を溺愛しているみたいです?!
「……朝から少し体がだるくて」
滉太郎さんが眉根を寄せた。
「今日のレセプションは欠席しよう。診療所は確か五時までだったよな。今から行けば間に合うからすぐに行こう」
「体が怠いのと少し吐き気がしたくらいで熱はないので、少し横になってたら治ると思います。だから滉太郎さんはレセプションに参加してください」
「だが……」
言いかけて滉太郎さんはハッとした表情をした。
「ひょっとして、つわりの可能性はないか?」
その言葉に今度は私がハッとする番だった。
言われてみれば確かに、生理が十日ほど遅れている。最近寝つきも悪かったし、ひょっとすると、ひょっとするかも。
顔を見合わせると、滉太郎さんの表情がパッと明るくなって、私はたちまち抱きしめられた。
「やった! 俺たちの子供だ」
こんなに喜んでくれるとはびっくりだ。
結婚してからもバタバタしていたから、子供のことはまったく話し合えていなかった。私はいつかできたらなぁなんて漠然と考えていただけだ。滉太郎さんも同じだと思っていた。
「うれしい、ですか?」
「そりゃあもちろん。俺と仁奈が愛し合った証が生まれるわけだろ? 嬉しいに決まってる」
「でももしかしたら違うかも」
「それならそれで、仁奈とふたりきりの時間が伸びるから大歓迎だ」
笑顔の滉太郎さんに胸が満たされたような気持ちになる。
私も同じ気持ち。滉太郎さんと一緒ならそれだけで幸せ。
レセプションまで時間があるといって、滉太郎さんも診療所に付き添ってくれた。
そこで妊娠がわかり、私たちは抱き合って喜んだ。
滉太郎さんが眉根を寄せた。
「今日のレセプションは欠席しよう。診療所は確か五時までだったよな。今から行けば間に合うからすぐに行こう」
「体が怠いのと少し吐き気がしたくらいで熱はないので、少し横になってたら治ると思います。だから滉太郎さんはレセプションに参加してください」
「だが……」
言いかけて滉太郎さんはハッとした表情をした。
「ひょっとして、つわりの可能性はないか?」
その言葉に今度は私がハッとする番だった。
言われてみれば確かに、生理が十日ほど遅れている。最近寝つきも悪かったし、ひょっとすると、ひょっとするかも。
顔を見合わせると、滉太郎さんの表情がパッと明るくなって、私はたちまち抱きしめられた。
「やった! 俺たちの子供だ」
こんなに喜んでくれるとはびっくりだ。
結婚してからもバタバタしていたから、子供のことはまったく話し合えていなかった。私はいつかできたらなぁなんて漠然と考えていただけだ。滉太郎さんも同じだと思っていた。
「うれしい、ですか?」
「そりゃあもちろん。俺と仁奈が愛し合った証が生まれるわけだろ? 嬉しいに決まってる」
「でももしかしたら違うかも」
「それならそれで、仁奈とふたりきりの時間が伸びるから大歓迎だ」
笑顔の滉太郎さんに胸が満たされたような気持ちになる。
私も同じ気持ち。滉太郎さんと一緒ならそれだけで幸せ。
レセプションまで時間があるといって、滉太郎さんも診療所に付き添ってくれた。
そこで妊娠がわかり、私たちは抱き合って喜んだ。

