エリート外交官の完璧なる偽装結婚 ……のはずが旦那様は私を溺愛しているみたいです?!
でも翌日に私の心はまたもや打ちのめされた。お父さんの容体が急変して病院へ搬送されたと亮介から知らせが届いたのだ。
連絡を受けた私は、仕事を早退してすぐに病院へ向かった。お父さんに付き添っていた亮介が病院の入口で待っていて、一緒に主治医の先生に話を聞きに行く。
「緊急でCTを撮ったところ、別の部位にもがんが転移していました。こうなると手術は難しいので、化学療法でこれ以上がんが進行しないよう様子をみていきましょう」
「……それって治らないってことですか?」
私が問うと、主治医の先生はこめかみを指でたたきながら「はっきり言ってしまうとそうですね」と苦々しく答えた。
愕然としながら診察室を出て、私と亮介は父の病室に向かった。
お父さんは酸素マスクをつけて眠っていた。顔色はこの前見た時より悪い。
やっと手術を受けられると思っていたのに、どうして。
失意のまま、病院を後にする。私も亮介もなにを話せばいいのかわからないまま、しばらく無言で歩いていた。
「別の病院を探して、セカンドオピニオンを受けてみるのはどうだろう」
亮介がポツリとそう言った。
「俺、大学の教授に色々聞いてみるよ。もしかしたら、他に治療法があるかも」
その言葉に光明を見出して、私はハッと顔を上げて頷いた。
もう、家族を失いたくない。なんとか治ってほしい。
連絡を受けた私は、仕事を早退してすぐに病院へ向かった。お父さんに付き添っていた亮介が病院の入口で待っていて、一緒に主治医の先生に話を聞きに行く。
「緊急でCTを撮ったところ、別の部位にもがんが転移していました。こうなると手術は難しいので、化学療法でこれ以上がんが進行しないよう様子をみていきましょう」
「……それって治らないってことですか?」
私が問うと、主治医の先生はこめかみを指でたたきながら「はっきり言ってしまうとそうですね」と苦々しく答えた。
愕然としながら診察室を出て、私と亮介は父の病室に向かった。
お父さんは酸素マスクをつけて眠っていた。顔色はこの前見た時より悪い。
やっと手術を受けられると思っていたのに、どうして。
失意のまま、病院を後にする。私も亮介もなにを話せばいいのかわからないまま、しばらく無言で歩いていた。
「別の病院を探して、セカンドオピニオンを受けてみるのはどうだろう」
亮介がポツリとそう言った。
「俺、大学の教授に色々聞いてみるよ。もしかしたら、他に治療法があるかも」
その言葉に光明を見出して、私はハッと顔を上げて頷いた。
もう、家族を失いたくない。なんとか治ってほしい。