エリート外交官の完璧なる偽装結婚 ……のはずが旦那様は私を溺愛しているみたいです?!
「仁奈がどれだけ美しいか、俺が教えてあげる」

 言葉通り、滉太郎さんは私の体に触れながら、何度も何度も綺麗だよと伝えてくれた。ストレートな言葉はなににも遮られることなく心の深くに染み込み、私を酔わせた。

 もう快感でわけがわからなくなった頃、私たちはひとつになった。

「あっ、ん……んぅ……」

 はしたない声。恥ずかしいと思うのに、抑えられない。

 滉太郎さんは汗ばんだ額に張り付く前髪をかきあげて、まるで肉食動物のようにギラギラとした目で私を見下ろしながら、抽送を早めている。

「仁奈、好きだ。仁奈……!」

 初めて拓かれたことによる痛みよりも、気持ちよさが上回っている。滉太郎さんに触れられているというそれだけで、もう特別な気持ちになっていた。

 初めての感覚に翻弄されすぎて、意識が徐々に遠くなっていく。夢の中に落ちていくような感覚。でも滉太郎さんが一緒なら、そのままずっと夢の中でもいいと思った。
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