癖毛同盟
2
翌日
ガラッと図書室の重い扉が閉まる音が、いつもより大きく響いた。
「あれ……?」
いつもはあんなに騒がしかった女子たちが、一人残らずいなくなっていた。
雨の日の放課後、図書室が、なぜか完全にガラ空き。
今、この広い空間には、私と蓮先輩の二人しかいない。
「……ふぅ、やっと静かになった」
蓮先輩が本を閉じ、静かに立ち上がった。心臓が跳ねる。
先輩はまっすぐ私の方へ歩いてくると、流れるような動作で私の隣の席に腰を下ろした。
近すぎる。
「菜乃ちゃん」
「は、はいっ! 先輩!」
「緊張しすぎ」
先輩はくすっと優しく笑うと、私の顔をじっと覗き込んできた。
「菜乃ちゃんって、雨の日は髪結ぶんだね。……すごく可愛いじゃん。俺、その髪型好きだな」
「えっ……!?」
あまりの破壊力に、私の脳内は一瞬でフリーズした。
コンプレックスの塊だった爆発髪を、学校一のイケメンに「可愛い」と言われるなんて、心臓が爆発して消し飛んでしまいそうだ。
「あ、でも、その留め方だと少し髪が傷んじゃうかも。ちょっと貸して?」
先輩の綺麗な指先が、私の髪にそっと触れた。
優しくヘアピンを外され、ドキドキする。
先輩は慣れた手つきでピンの角度を変え、髪を傷めないプロのような留め方を教えてくれた。
あまりの手際の良さに呆然とする私に、先輩はニヤリと不敵に微笑んで、私の前髪を優しく整えながら言った。
「どう? これが俺の、サ☆スーン☆クオリティだよ」
(セ、セクシーコマンドー……!?)
めちゃくちゃ甘くてカッコいい雰囲気なのに、飛び出したワードの癖が強すぎて、私の胸のトキメキと脳内ツッコミが完全に大渋滞を起こすのだった。
ガラッと図書室の重い扉が閉まる音が、いつもより大きく響いた。
「あれ……?」
いつもはあんなに騒がしかった女子たちが、一人残らずいなくなっていた。
雨の日の放課後、図書室が、なぜか完全にガラ空き。
今、この広い空間には、私と蓮先輩の二人しかいない。
「……ふぅ、やっと静かになった」
蓮先輩が本を閉じ、静かに立ち上がった。心臓が跳ねる。
先輩はまっすぐ私の方へ歩いてくると、流れるような動作で私の隣の席に腰を下ろした。
近すぎる。
「菜乃ちゃん」
「は、はいっ! 先輩!」
「緊張しすぎ」
先輩はくすっと優しく笑うと、私の顔をじっと覗き込んできた。
「菜乃ちゃんって、雨の日は髪結ぶんだね。……すごく可愛いじゃん。俺、その髪型好きだな」
「えっ……!?」
あまりの破壊力に、私の脳内は一瞬でフリーズした。
コンプレックスの塊だった爆発髪を、学校一のイケメンに「可愛い」と言われるなんて、心臓が爆発して消し飛んでしまいそうだ。
「あ、でも、その留め方だと少し髪が傷んじゃうかも。ちょっと貸して?」
先輩の綺麗な指先が、私の髪にそっと触れた。
優しくヘアピンを外され、ドキドキする。
先輩は慣れた手つきでピンの角度を変え、髪を傷めないプロのような留め方を教えてくれた。
あまりの手際の良さに呆然とする私に、先輩はニヤリと不敵に微笑んで、私の前髪を優しく整えながら言った。
「どう? これが俺の、サ☆スーン☆クオリティだよ」
(セ、セクシーコマンドー……!?)
めちゃくちゃ甘くてカッコいい雰囲気なのに、飛び出したワードの癖が強すぎて、私の胸のトキメキと脳内ツッコミが完全に大渋滞を起こすのだった。