ただの幼なじみはもうおしまい!?

私たちは公園のベンチに座る。



「ほんと、また茉由とこの公園に来られて嬉しい」

「私もだよ!」


この公園にはたくさんの思い出が詰まってる。
引っ越すって伊織くんに言ったのもこの公園だったんだよね。
確か、あれが最後だった。

まだお昼過ぎなので公園には誰もいなかった。
まるで今この瞬間、私と伊織くんしかいないんじゃないかってくらい静かだった。

その時、伊織くんが私に向いた。
その顔はすっごく真剣だった。



「俺、茉由にずっと伝えたかったことがあって…」

「え?どうしたの?」


静かだったせいか少し緊張する。
改まって伝えたいことってなんだろ?

一回大きく深呼吸をしてしっかり目を合わせて言った。



「俺…茉由ちゃんのことずっと前から好きなんだ」


 
その瞬間私は前にも同じような光景を見たことを思いだした。
確か引っ越すって伝えた後、伊織くんに言われた。

『俺、茉由ちゃんのことが好きだよ』

この時言ってくれたのとは別なのかな?それとも忘れてるだけ?
私は前と同じ返事をする。



「私も好きだよ、大切な幼なじみだもん。前にもそう言っ…」


「そうじゃなくて!恋愛の意味で好きなんだ!!」



伊織くんは私の声を遮るように叫んだ。
< 17 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop