ただの幼なじみはもうおしまい!?
私たちは公園のベンチに座る。
「ほんと、また茉由とこの公園に来られて嬉しい」
「私もだよ!」
この公園にはたくさんの思い出が詰まってる。
引っ越すって伊織くんに言ったのもこの公園だったんだよね。
確か、あれが最後だった。
まだお昼過ぎなので公園には誰もいなかった。
まるで今この瞬間、私と伊織くんしかいないんじゃないかってくらい静かだった。
その時、伊織くんが私に向いた。
その顔はすっごく真剣だった。
「俺、茉由にずっと伝えたかったことがあって…」
「え?どうしたの?」
静かだったせいか少し緊張する。
改まって伝えたいことってなんだろ?
一回大きく深呼吸をしてしっかり目を合わせて言った。
「俺…茉由ちゃんのことずっと前から好きなんだ」
その瞬間私は前にも同じような光景を見たことを思いだした。
確か引っ越すって伝えた後、伊織くんに言われた。
『俺、茉由ちゃんのことが好きだよ』
この時言ってくれたのとは別なのかな?それとも忘れてるだけ?
私は前と同じ返事をする。
「私も好きだよ、大切な幼なじみだもん。前にもそう言っ…」
「そうじゃなくて!恋愛の意味で好きなんだ!!」
伊織くんは私の声を遮るように叫んだ。