ただの幼なじみはもうおしまい!?

当たり前のように中学校も一緒に通うものだと思っていた。


私はそんなことを頭で考えているうちに、頑張って堪えてたのに耐えきれず涙が溢れてしまった。



『…お引越し、したくないよお…』


私は気づくと声をあげながら泣いていた。
皆と、伊織くんと離れたくないよ…!!


すると、伊織くんがいきなり私を抱きしめた。
伊織くんの体温が全身に伝わる。


『俺、茉白ちゃんのことが好きだよ』


泣きじゃくる私に抱きつきながらそう言った。
その声は少し震えてた。


そんなの…。私だって。



『私だって、伊織くんのこと好きだよ』


そんなの、当たり前だよ!


伊織くんが顔を上げて私を見る。
その顔は真っ赤に染まってた。
瞳は少し涙ぐんでた。



『それって…』



『伊織くんは一番大切な幼なじみだもん』 


すると、伊織くんはなぜか少し悲しそうな顔をしたけどすぐに笑顔になった。


なんでそんな表情するの?

もしかしてそう思ってたのは私だけだった!?


その時はどうしてそんな顔をしてたのか全く分からなかった。


でも今ならわかる気がする。

高校生になった、今なら。
< 2 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop