ただの幼なじみはもうおしまい!?
本当はさっき、声をかけたかったけど集中してる茉由の邪魔はしたくなかった。
でも、そもそもこの高校に受からないと一緒には通えない。
俺は後からもっと集中して試験を受けるべきだったと後悔したけど、合格発表の張り紙で自分の番号を見つけて安心した。
その日は茉由の姿を見かけなかったのでもしかして…と思った。
茉由の番号は知らなかったので確認のしようが無かった。
それからあっという間に入学式の当日になった。
茉由が受かってたかったらまた憂鬱な高校生活が始まるだけ。
凛と結翔も同じ高校だけど、あの2人は茉由が転校してすぐ付き合い始めた。
だから、変に一緒に絡みたく無かった。
俺は一人スマホを見ながら電車に乗っていた。
一駅分過ぎたところで一人の女子が乗ってきた。
人混みに紛れながらなんとか乗れたその子は、何年も恋をしている子だった。
電車が揺れてその子は倒れそうになる。
俺はとっさに駆け寄り体を支えた。
「…茉由?」
俺が大好きな彼女は驚いた顔で俺を見ている。
心臓がバクバク鳴ってる。
運命だと思った。