ヨクバリなココロなの
続編・大学編
大学に入学してから早2年、日和は実家を出て千歳の家に住み始めた。
そんなある日、日和はいつも通り食堂でランチをしていると初恋の人と再会を果たしていた。
「あれ? ひーちゃん? 久しぶり! 元気にしてたか?」
「お兄ちゃん!? 久しぶり! めっちゃ元気だよ〜!」
お兄ちゃんこと伊月 龍樹は日和より2つ上の近所に住む日和が小3の頃まで仲良くしていたお兄ちゃんだ。
「大きくなったなー! あんなに小さかったのに」
お兄ちゃんは日和の頭を撫で始める。
「ちょ……! お兄ちゃん!?」
「あぁ、昔の癖でつい……ごめんな」
「ううん……大丈夫」
「日和はこのあと暇か? 俺はこのあとサークルによって行くんだけど日和も来るか?」
「うん、お兄ちゃんはテニスサークルだったっけ?」
「うん、今日は軽く練習するだけのつもりなんだけど見に来るか?」
「うん! 行く!」
テニスコートに着くと、お兄ちゃんはユニフォームに着替えて壁にボールを打つ。
「お兄ちゃーん! 頑張れ〜!」
お兄ちゃんを応援すると、お兄ちゃんは左手を上げて応えた。
練習も終盤に差し掛かった頃、スマホがちーくんからの着信を知らせた。
『もしもし、もう講義終わってる?』
「うん、もう終わってるから大丈夫だよ」
『じゃあ、迎えに行こうか?』
「え、良いの? ありがとー!」
『じゃあ、正門の前で待ってて』
「分かった、ありがとうね」
通話が終わると、日和はお兄ちゃんに声をかける。
「じゃーね! お兄ちゃん!」
「おー! またなー」
お兄ちゃんは何かを察したのか何も聞かれずに別れられた。
「お待たせ、会いたかった」
千歳が車で迎えに来て合流すると、早速再会のハグをされる。
「あたしもちーくんに会いたかった」
「じゃあ、行こうか」
「うん」
車に乗り込むと、今日も助手席で楽しく会話を交わす。
「僕が迎えに来るまで何してたの?」
「テニスサークルにお邪魔してたよ」
「日和、テニスに興味あるの?」
「テニスには興味無いんだけど、知り合いがそこに所属してるから、そこでお喋りしてたの」
「……そっか」
帰宅すると、いつものように過ごしていた。
「日和」
「ちーくん?」
「明日、送って行こうか?」
「良いの? ちーくんも学校あるのに」
「良い、変な虫が着くのを避けたいし」
「変な虫って……そんな人居ないよ?」
「それは日和が知らないだけで、日和のことが好きな人がいつ現れても可笑しくは無いんだから」
日和は心配する千歳にいつものように言う。
「あたしは、誰に告白されてもちーくんが好きだから断るんだけどなー」
「そうなんだろうけど、やっぱり心配なんだ」
心配症の千歳を宥めて、お互いにおやすみの挨拶を交わすと、自室へと入った。
翌朝、学校に着くと同時に詩織からメッセが届いた。
『今週末、会えない?』
『良いよ』
こうして、遊ぶ約束をすると同時に授業開始を知らせるチャイムが鳴り響いた。
日曜日、早起きをして詩織と遊ぶ為に千歳を起こさないように身支度を済ませ置き手紙を残して家を出た。
待ち合わせ場所に向かって歩いていると、お兄ちゃんに遭遇した。
「おっ、日和じゃん。どうしたの?」
「お兄ちゃん!? お兄ちゃんこそ今日は何してるの?」
「俺? 俺はねー、ラケットを買いに来たのよ……で? 日和は?」
「友達と遊ぶ約束してて……」
「あ、詩織ちゃん? 仲良かったもんなー」
「よくわかったね、そうだよ」
「じゃ、送ってくよ」
「え? そんなの良いよ」
「いや、俺がそうしたいだけだから、気にすんな」
「わかった、じゃ着いて来て良いよ」
「おー」
こうして、ふたりで詩織と再会して暫く会話に花を咲かせてから、お兄ちゃんと別れて詩織と遊んだ。
家に帰ると、千歳がリビングでテレビを観ていた。
「ただいまー」
いつもなら、「おかえり」って抱き着きに来るのに今日は来ることはなかった。
「ちーくん?」
「ねぇ、昼間のアイツ誰? 詩織ちゃんと遊ぶんじゃなかったの?」
「昼間?」
「そ、男と話してたじゃん」
「見てたの?!」
「うん」
「あれは昔近所に住んでたお兄ちゃん。たまたま同じ大学に通ってるだけだよ」
「僕に隠してコソコソと会う関係なの?」
「違う。あれはたまたま会っただけなの! テニスラケットを買いに来てたんだって」
「ふぅん……」
「本当にちーくんに隠すような関係じゃないからね!」
本当に嫌だったのかこの日、千歳が日和の言葉に応えることはなかった。
翌日、大学で空き時間にお兄ちゃんと遭遇する。
「お兄ちゃん」
「日和……」
だが、どこかお兄ちゃんは気まずそうだった。
「どうしたの? 何か元気ないけど」
「お前、彼氏いんの?」
「うん、居るよ?」
「はぁー……お前、それを早く言えよなー」
「え?」
「夜中、お前の彼氏さんからDMが届いたの」
「なんて?」
「僕の彼女に手を出さないでって」
「本当なの?」
「本当だよ。嘘つく理由なくない?」
「たしかに……」
「だろ!?」
「でもなんで……」
「そりゃ、嫉妬だろーよ」
「嫉妬?」
「おぉ、嫉妬だ。ちゃんと彼氏と話し合って和解した方がいいぞー」
そう言ってお兄ちゃんは手を振りながら去って行った。
その後、千歳に確認すると事実であることが判明した。
なんでも、「日和が他の男と居るのが耐えられなかった」そうだ。
だったら、素直にそう言ってくれたら良かったのに。
こうして、日和は千歳と通話をしながら時間を潰した。
そんなある日、日和はいつも通り食堂でランチをしていると初恋の人と再会を果たしていた。
「あれ? ひーちゃん? 久しぶり! 元気にしてたか?」
「お兄ちゃん!? 久しぶり! めっちゃ元気だよ〜!」
お兄ちゃんこと伊月 龍樹は日和より2つ上の近所に住む日和が小3の頃まで仲良くしていたお兄ちゃんだ。
「大きくなったなー! あんなに小さかったのに」
お兄ちゃんは日和の頭を撫で始める。
「ちょ……! お兄ちゃん!?」
「あぁ、昔の癖でつい……ごめんな」
「ううん……大丈夫」
「日和はこのあと暇か? 俺はこのあとサークルによって行くんだけど日和も来るか?」
「うん、お兄ちゃんはテニスサークルだったっけ?」
「うん、今日は軽く練習するだけのつもりなんだけど見に来るか?」
「うん! 行く!」
テニスコートに着くと、お兄ちゃんはユニフォームに着替えて壁にボールを打つ。
「お兄ちゃーん! 頑張れ〜!」
お兄ちゃんを応援すると、お兄ちゃんは左手を上げて応えた。
練習も終盤に差し掛かった頃、スマホがちーくんからの着信を知らせた。
『もしもし、もう講義終わってる?』
「うん、もう終わってるから大丈夫だよ」
『じゃあ、迎えに行こうか?』
「え、良いの? ありがとー!」
『じゃあ、正門の前で待ってて』
「分かった、ありがとうね」
通話が終わると、日和はお兄ちゃんに声をかける。
「じゃーね! お兄ちゃん!」
「おー! またなー」
お兄ちゃんは何かを察したのか何も聞かれずに別れられた。
「お待たせ、会いたかった」
千歳が車で迎えに来て合流すると、早速再会のハグをされる。
「あたしもちーくんに会いたかった」
「じゃあ、行こうか」
「うん」
車に乗り込むと、今日も助手席で楽しく会話を交わす。
「僕が迎えに来るまで何してたの?」
「テニスサークルにお邪魔してたよ」
「日和、テニスに興味あるの?」
「テニスには興味無いんだけど、知り合いがそこに所属してるから、そこでお喋りしてたの」
「……そっか」
帰宅すると、いつものように過ごしていた。
「日和」
「ちーくん?」
「明日、送って行こうか?」
「良いの? ちーくんも学校あるのに」
「良い、変な虫が着くのを避けたいし」
「変な虫って……そんな人居ないよ?」
「それは日和が知らないだけで、日和のことが好きな人がいつ現れても可笑しくは無いんだから」
日和は心配する千歳にいつものように言う。
「あたしは、誰に告白されてもちーくんが好きだから断るんだけどなー」
「そうなんだろうけど、やっぱり心配なんだ」
心配症の千歳を宥めて、お互いにおやすみの挨拶を交わすと、自室へと入った。
翌朝、学校に着くと同時に詩織からメッセが届いた。
『今週末、会えない?』
『良いよ』
こうして、遊ぶ約束をすると同時に授業開始を知らせるチャイムが鳴り響いた。
日曜日、早起きをして詩織と遊ぶ為に千歳を起こさないように身支度を済ませ置き手紙を残して家を出た。
待ち合わせ場所に向かって歩いていると、お兄ちゃんに遭遇した。
「おっ、日和じゃん。どうしたの?」
「お兄ちゃん!? お兄ちゃんこそ今日は何してるの?」
「俺? 俺はねー、ラケットを買いに来たのよ……で? 日和は?」
「友達と遊ぶ約束してて……」
「あ、詩織ちゃん? 仲良かったもんなー」
「よくわかったね、そうだよ」
「じゃ、送ってくよ」
「え? そんなの良いよ」
「いや、俺がそうしたいだけだから、気にすんな」
「わかった、じゃ着いて来て良いよ」
「おー」
こうして、ふたりで詩織と再会して暫く会話に花を咲かせてから、お兄ちゃんと別れて詩織と遊んだ。
家に帰ると、千歳がリビングでテレビを観ていた。
「ただいまー」
いつもなら、「おかえり」って抱き着きに来るのに今日は来ることはなかった。
「ちーくん?」
「ねぇ、昼間のアイツ誰? 詩織ちゃんと遊ぶんじゃなかったの?」
「昼間?」
「そ、男と話してたじゃん」
「見てたの?!」
「うん」
「あれは昔近所に住んでたお兄ちゃん。たまたま同じ大学に通ってるだけだよ」
「僕に隠してコソコソと会う関係なの?」
「違う。あれはたまたま会っただけなの! テニスラケットを買いに来てたんだって」
「ふぅん……」
「本当にちーくんに隠すような関係じゃないからね!」
本当に嫌だったのかこの日、千歳が日和の言葉に応えることはなかった。
翌日、大学で空き時間にお兄ちゃんと遭遇する。
「お兄ちゃん」
「日和……」
だが、どこかお兄ちゃんは気まずそうだった。
「どうしたの? 何か元気ないけど」
「お前、彼氏いんの?」
「うん、居るよ?」
「はぁー……お前、それを早く言えよなー」
「え?」
「夜中、お前の彼氏さんからDMが届いたの」
「なんて?」
「僕の彼女に手を出さないでって」
「本当なの?」
「本当だよ。嘘つく理由なくない?」
「たしかに……」
「だろ!?」
「でもなんで……」
「そりゃ、嫉妬だろーよ」
「嫉妬?」
「おぉ、嫉妬だ。ちゃんと彼氏と話し合って和解した方がいいぞー」
そう言ってお兄ちゃんは手を振りながら去って行った。
その後、千歳に確認すると事実であることが判明した。
なんでも、「日和が他の男と居るのが耐えられなかった」そうだ。
だったら、素直にそう言ってくれたら良かったのに。
こうして、日和は千歳と通話をしながら時間を潰した。