ヨクバリなココロなの

変わらない気持ち

 数日後、再び詩織に『咲月さんに誕生日プレゼントを渡したいから、プレゼント探しを手伝って』と遊びに誘われた。

 そのことを千歳に報告すると、待ち合わせ場所まで送ってくれることになった。

「本当にごめんね」

「全然良いよ。それより、日和が他の男と遭遇する方が嫌だ」

「そんなに仲のいい人あたしには居ないよ」

「それでも! 誰がいつ日和に恋をするか分からないから怖いんだ……勿論、日和のことは信じてるし浮気とかはしないんだろうけど、やっぱり僕には耐えられない」

「ちーくん……」

 千歳に強く抱きしめられ、日和も優しく抱きしめ返す。

「ごめんね、苦しかったね」

「ううん、大丈夫。あたしこそごめんね、不安にさせて」

「ううん、大丈夫だよ」

「ありがとう」









 こうして、詩織との約束の日当日を迎えた。

 千歳に集合場所まで送って貰うと、詩織は既に着いていたらしく、日和を見るなり手を振ってアピールした。

「じゃ、行こうか?」

「なんなら、千歳先輩もご一緒します?」

「ううん、ここは女子に選んで貰った方が良さそうだから僕は遠慮しておくよ。それじゃ日和、帰りも迎えに行くから連絡してね」

「はーい! また後でね」









 ショッピングモールで詩織とプレゼントを選び終えた後、日和達は各々好きな所に寄って満喫していた。

「日和!」

「あれ、お兄ちゃん? なんでここに?」

「実は、日和の跡を追って着いて来たんだ……どうしても言いたいことがあって」

「何?」

「俺、日和のことが好き。彼氏さんより俺の方が好きだし、幸せにする……だから、俺と付き合って欲しい」

「ごめんね、お兄ちゃん……それは無理だよ」

「なんで……!?」

「だって今が最高に幸せなんだもん♪ これ以上なんて考えられないよ」

「そんなに彼氏さん良い奴なの?」

「うん」

「そっか……でも、俺諦める気にならないわ。だから、彼氏さんよりも良い所を日和にどんどん魅せて惚れさせるから!」

「そっか……でも、それでもあたしの気持ちは変わらないと思う」

「それでも、俺が諦めがつくまでは好きで居させてよ」

「わかった、良いよ。でも、あたしは変わらないからね」
< 23 / 27 >

この作品をシェア

pagetop