紫陽花の短編集物語#4

元カレは今、大親友の彼氏。

登場人物紹介

元カレは今、大親友の彼氏。~大親友の彼氏は私が捨てたゴミ。裏切りは蜜の味。復讐は至高の味。さよなら最低な恋。こんにちは本当の私。~

【復讐の共演者】
•さくら
o立場: 悠斗の元カノ & 涼真の今カノ
o性格: 正義感が強く芯が強い。悠斗に浮気されまくった過去を持つ。大親友のすみれを守るため、そして自分の過去に決着をつけるために復讐のリーダーとなる。
•すみれ
o立場: 悠斗の今カノ & さらの大親友
o性格: 優しくて少し押しに弱い。さくらの元カレだと知りながら悠斗の「君しか見えない」という言葉を信じてしまった。裏切りを知り、さくらと共に悠斗をどん底へ落とす決意をする。

【ターゲット(クズ男)】
•悠斗(ゆうと)
o立場: すみれの彼氏 & さくらの元カレ
o性格: 天性の人たらしで最強のクズ男。「彼氏持ちの女」を略奪することにしか興味がない。すみれをキープしながら、次々と新しいターゲットの彼女たちを狙う。

【見守るパートナー】
•涼真(りょうま)
o立場: さくらの現在の彼氏
o性格: さくらを心から愛する誠実な男性。悠斗のクズっぷりに怒りを感じており、さくらたちの復讐が法に触れないよう、IT知識を駆使して裏からサポートする。

【狙われる犠牲者たち】
•優花(ゆうか)
o状況: 陸翔の彼女。悠斗から「彼氏の愚痴」をきっかけに付け狙われる。
•佐奈(さな)
o状況: 龍人の彼女。悠斗の甘い言葉に少し揺らいでしまうが、さくらたちの警告で目を覚ます。
•環希(たまき)
o状況: 凜太朗の彼女。悠斗が自分に近づいた理由が「ただのゲーム」だと知り、復讐に協力することになる。




〇カフェ(昼)
さくらは涼真との順調な交際をすみれに報告している。
さくら「涼真君と付き合って、やっと悠斗のトラウマから抜け出せた気がするんだ」
すみれは顔を引きつらせ、バッグの中にある悠斗からのプレゼントを隠す。
すみれ「(独白)言えない……。私の彼氏が、さくらの元カレだなんて……」

〇ショッピングモール前
さくらと涼真の前に、すみれと悠斗が手を繋いで現れる。
悠斗「よお、さくら。久しぶりだな。俺の新しい彼女、紹介するよ」
さくらの顔から血の気が引く。隣で怯えるすみれ。
さくら「……すみれ、嘘でしょ? なんでこの男なの……!」

〇バー(夜)
悠斗はすみれを放置して、一人で酒を飲んでいる。
そこへ現れたのは、陸翔の彼女・優花。悠斗はさっそく声をかける。
悠斗「陸翔って束縛激しいんだろ? 俺なら君をもっと自由に、大切にできるよ」
それは、かつてさくらを落とした時と全く同じ口説き文句だった。

〇さくらの部屋(夜)
さくらがすみれを呼び出し、悠斗がいかに浮気を繰り返してきたかを話す。
さくら「あいつは変わらない。今だって別の女を狙ってるはずよ!」
すみれ「でも彼は、さくらとは終わったことだって言ったの! 今は私を愛してるって!」 二人の友情に大きな亀裂が入る。

〇夜の公園
すみれは、悠斗が優花の肩を抱き寄せているところを目撃してしまう。
スマホで隠し撮りをするすみれの手が震える。
すみれ「(涙声で)……さくらの言った通りだった。私のことなんて、これっぽっちも……」 そこへ、背後からさくらが静かに現れ、すみれの肩に手を置く。



〇さくらの部屋(深夜)
泣き崩れるすみれを抱きしめるさくら。
すみれ「ごめんなさい、さくら。信じてあげれなくて……。あんな男、私から振ってやる!」
さくら「いいえ、ただ振るだけじゃ足りない。あいつの全てを奪って、地獄を見せましょう」 二人は固い握手を交わし、クズ男処刑計画をスタートさせる。

〇秘密の会議室
さくらとすみれの前に、優花、佐奈、環希が集まる。
全員が悠斗から甘い言葉で誘惑されていた被害者候補だった。
さくら「皆さん、協力してください。あいつに人生最大の『絶望』をプレゼントするんです」

〇夜のレストラン
悠斗は、自分を追放しようとするさくらの監視を潜り抜けているつもりで佐奈を誘い出す。 悠斗「君みたいな子が、龍人みたいな真面目な奴といるのはもったいないよ」
しかし、テーブルの下にはボイスレコーダーが。
すみれは別室でその声をすべて録音していた。

〇悠斗のマンション前
悠斗が家に戻ると、ポストに大量の「不倫現場の証拠写真」が投函されている。
悠斗「な、なんだこれ……誰がやってるんだ!」
パニックになる悠斗のスマホにすみれから「今夜、大事な話があるの」とメッセージが届く。

〇高級レストラン(個室)
すみれとの豪華なディナーに現れた悠斗。
しかし、その部屋のモニターには、悠斗が今まで騙してきた女たち全員が並んでいた。
すみれ「ねえ悠斗。今日は、みんなでお祝いしようと思って」
悠斗の顔が、恐怖で引きつり始める。

〇高級レストラン(続き)
モニターに映る優花、佐奈、環希の冷ややかな視線。
悠斗「……な、なんだよこれ。悪趣味なドッキリか?」
すみれ「ドッキリなのはあなたの愛の方でしょ? 悠斗、これまでのこと全部説明してもらうわよ」
悠斗は隙を見て逃げ出そうとするが、入り口にはさくらが立ちはだかっていた。


〇レストランの廊下
逃げようとする悠斗の前に、それぞれの彼氏である陸翔、龍人、凜太朗が現れる。
陸翔「俺の女に手を出そうとした度胸だけは認めてやるよ」
龍人「社会的制裁、受けてもらうからな」
凜太朗「一生、許さねーからな!」
男たちに囲まれ、悠斗は生まれて初めて「獲物」になる恐怖を知る。

〇悠斗の勤務先(翌日)
悠斗が出社すると社内の掲示板やメールに「社内不倫未遂」と「交際女性への金銭トラブル(捏造を含む)」の噂が広まっていた。これらはすべて涼真が裏から手を回したものだった。 悠斗「……誰だ、誰がこんなことを!」
同僚たちの冷たい視線が突き刺さり、悠斗は居場所を失っていく。

〇夜の繁華街
仕事もクビ寸前、女たちにも逃げられた悠斗。 彼は苛立ちから、また別の女性に声をかけるが……。 その女性はさくらが雇った潜入調査員だった。
悠斗「ねえ、今夜空いてる? 俺、実はすごい金持ちで……」
その恥ずかしいナンパ動画が、リアルタイムでSNSに拡散される。

〇夕暮れの公園
すみれが悠斗を呼び出し、正式に別れを告げる。
すみれ「あなたのこと、本気で変えられると思った私がバカだった。さよなら、最低の男」 悠斗「待てよ! お前がいなきゃ俺は……!」
すみれは一度も振り返らず、待っていたさくらの元へ歩いていく。
二人はハイタッチを交わす。

〇深夜の自室
追い詰められた悠斗は、かつて撮っていたさくらやすみれとの「プライベートな動画」を晒そうと画策する。
悠斗「……こうなったら道連れだ。あいつらの人生もめちゃくちゃにしてやる」
しかし、パソコンを立ち上げると、データはすべて削除されていた。





〇さくらの部屋
画面を見つめる涼真。
涼真「データの消去、完了したよ。さくらを傷つけるものは何一つ残さない」
さくら「ありがとう、涼真君。……さあ、最後の仕上げにかかろうか」
涼真の献身的な愛が、さくらの復讐心をさらに研ぎ澄ませる。

〇ラウンジ
悠斗の元に、環希から「凜太朗と別れた。助けてほしい」と連絡が入る。
これこそが最後への罠。悠斗は再起をかけて環希に会いに行く。
悠斗「(独白)やっぱり俺には女を落とす才能がある。あいつらを見返してやる」

〇ホテルのロビー
環希に優しくされ、有頂天になる悠斗。
環希「ねえ悠斗。最後に私を愛してるって、大きな声で証明して?」
悠斗は周りの目を気にせず、愛の告白を叫ぶ。
しかし、その様子はすべて、ロビーに集まったさくら、すみれ、そして全被害者たちに見られていた。

〇ホテルの会議室
悠斗が連れ込まれたのは、弁護士を同席させた「慰謝料請求」の場だった。
さくら「さあ、これまであなたが踏みにじってきた愛の代償、計算させてもらうわね」
目の前には、悠斗が騙した女性たちの名前が書かれた分厚い書類の山。
悠斗はついに、その場に膝をつく。

〇暗い自室
すべてを失い、莫大な慰謝料を突きつけられた悠斗。
悠斗「……このまま終わってやるもんか。全部さくらのせいだ」
彼は自暴自棄になり、隠し持っていたさくらの弱みを捏造してSNSに投稿しようとする。しかし、エンターキーを押した瞬間、画面が真っ暗になる。

〇涼真の作業部屋
涼真が冷静にキーボードを叩く。
涼真「無駄だよ。君の回線はすべて遮断した」
涼真は悠斗の前に現れ、静かに告げる。
涼真「さくらを傷つける権利は、もう君には一ミリも残っていないんだ」

〇夜の街角
一文無しになった悠斗は、かつて自分が捨てた女たちに泣きつこうとするが、誰一人として電話に出ない。
悠斗「(震える声で)なんでだよ……俺はあんなに愛してやったのに!」
彼は「愛」と「執着」を履き違えたまま、孤独の闇へと落ちていく。

〇カフェ(夕暮れ)
さくらとすみれ。
すみれ「私、悠斗と付き合ってた時、どこかで優越感を感じてたのかもしれない。さくらの元カレを奪ったっていう、最低な優越感を」
さくら「……気づいてたよ。でも、それを乗り越えて私を助けてくれた。それが今の答えでしょ?」
二人の友情が、これまでの「偽り」を越えて本物になる。

〇さくらの自宅前
待ち伏せしていた悠斗が、ナイフのような鋭い目をしてさくらに詰め寄る。
悠斗「戻ってこいよ、さくら! お前だけは俺を分かってくれるだろ?」
しかし、さくらの瞳には恐怖も未練もなかった。あるのは、深い憐れみだけだった。
さくら「あなたのこと、もう何とも思ってない。憎しみすら残ってないの」

〇警察署の前
悠斗がストーカー行為と名誉毀損の疑いで事情聴取を受けることに。
連行される間際、悠斗は優花、佐奈、環希が自分を見下して笑っている姿を目にする。
彼女たちは、それぞれの彼氏と固く手を繋いでいた。
悠斗「……俺が、負けたのか?」

〇弁護士事務所
すみれが悠斗(代理人)に別れの合意書と、今後の接触禁止命令を叩きつける。
すみれ「これでもう、他人以下ね。二度と私たちの前に現れないで」
悠斗という存在が、彼女たちの人生から完全に抹消された瞬間だった。

〇公園(昼)
優花たち三人が、さくらとすみれにお礼を言いに来る。
環希「あの時、止めてくれてありがとう。今、彼と本当に幸せです」
復讐から始まった繋がりが、新しい絆へと変わっていく。

〇夜景の見える丘
涼真がさくらに指輪を差し出す。
涼真「過去を全部、上書きさせてほしい。俺と一緒に、これからの話をしよう」
さくらは涙を流しながら頷く。
さくら「(独白)あいつを倒すためじゃなく、幸せになるために、私は戦ったんだ」

〇結婚式場の控室
花嫁姿のさくら。隣には、最高の笑顔のすみれ。
すみれ「世界で一番、幸せになってね。大親友!!!」
さくら「ありがとう。すみれも、次は最高の恋を捕まえなきゃね」
二人が扉を開けると、そこには光り輝く未来が待っていた。
一方、誰もいなくなった公園のベンチで、悠斗は独り、スマホの「圏外」の文字を見つめていた。

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