紫陽花の短編集物語#4
忘れられない初恋
忘れなれない初恋 第1話 再会
【シーン1*1年記念日デート】
紗良と蓮は手をつないで歩く。風が心地よくて、記念日デートは完璧。
蓮「紗良、今日…ずっと俺だけ見てて。」
紗良「うん、もちろん。」
蓮は紗良をそっと引き寄せて、少し強引に甘いキスをする。
紗良「れ、蓮……こんなとこで……」
蓮「我慢できない。」
蓮の溺愛はいつも突然で、紗良は胸が苦しくなるほど幸せだった——その時までは。
【シーン2*声がする】
「……紗良?」
その声を聞いた瞬間、紗良の心臓が止まる。
紗良「……ゆ、悠斗……?」
振り返ると、初恋の相手・悠斗が立っていた。
背が伸びて、大人っぽくなっていて、でも笑顔は昔のまま。
蓮「誰?」
蓮の眉がゆっくりと、でも確実に険しくなる。
【シーン3*初恋の再会】
悠斗が近づいてきて、紗良を見つめる。
悠斗「紗良……本当に紗良? 大きくなったな。…昔と変わらないけど。」
蓮は紗良の腰に腕を回し、“俺のものだ”と無言で主張。
蓮(低い声)「……紗良の、彼氏だけど。」
悠斗「へぇ。そうなんだ。」
蓮の嫉妬の温度が上がるのが分かる。
【シーン4*思い出話が始まる】
悠斗「紗良、小さい頃よく俺の家に来てたよな? 手、ずっと握って離さなかったり…」
蓮「……は?」
悠斗「昼寝するときも隣にくっついて寝て、俺が起きるまで絶対離れなかったり。」
紗良「ちょ、ちょっと悠斗……!」
蓮の表情は固まり、目が完全に笑ってない。
【シーン5*問題の言葉】
悠斗がさらに続ける。
悠斗「あとさ、覚えてる?俺たち2歳くらいのとき——一緒にお風呂入ったよな?」
紗良「なっ……!?」
蓮「……………………………………は???」
空気が一瞬で凍りついた。
悠斗( innocent に)「いや、親同士が仲良くてさ。 赤ちゃんのときよ?かわいかったよなぁ紗良。」
蓮の嫉妬レベルMAX → 超MAX → 限界突破。
蓮「紗良。ちょっと来て。」
紗良の手をぎゅっと握り、そのまま悠斗から遠ざけるように歩き出す。
【シーン6*ラスト:蓮の独占】
路地裏まで来たところで、蓮が紗良を壁際に追い込むようにして立ち止まる。
蓮「……紗良。 なんであいつ、お前との思い出をあんなに語れんの?」
紗良「ち、ちがうの。小さい頃で——」
蓮「俺、ムカついてるんだけど。」
低音で、息がかかるほど近い。嫉妬で目が赤く染まったみたいだった。
蓮「紗良は、俺のものだよな?」
紗良「……うん。」
蓮は紗良を抱きしめる。
強く、絶対離さないと言うように。
蓮(耳元で)「次あいつの前で“紗良”って呼ばれたら……俺、耐えられるかわかんない。」
紗良の胸は切なくて熱くて、再会した初恋の痛みと、蓮の強すぎる愛が同時に押し寄せてくる—。
忘れなれない初恋 第2話 揺れる気持ち
【シーン1*翌日・学校】
紗良は授業中もなんとなく落ち着かない。
紗良(心の声)悠斗…変わってたけど、やっぱり初恋のままの笑顔だった…でも私は蓮の彼女。考えちゃダメ…!
そんな紗良を蓮は横目でずっと見ている。
蓮(心の声)……またあいつのこと思い出してる?嫌だ。全部消したい。
【シーン2*帰り道・突然の再会】
校門を出た瞬間、悠斗が手を振ってくる。
悠斗「紗良、おはよ……じゃないか。おかえり。」
紗良「ゆ、悠斗…?」
蓮は即座に紗良の手をつかむ。
蓮「用? 紗良は俺と帰るから。」
悠斗は気にせず微笑む。
悠斗「小さい頃、いつもここで待ち合わせして帰ったよな。覚えてる?」
紗良の心がチクリと痛む。
【シーン3*ラスト・蓮の独占】
紗良の表情が揺れた瞬間、蓮は彼女を自分の方にぐっと引き寄せる。
蓮「紗良。俺だけ見て。あいつの思い出じゃなくて、“今の俺”を見ろよ。」
紗良は驚きながらも、蓮の胸に吸い込まれる。
紗良(心の声)悠斗を思い出す気持ちも…蓮の強い愛も…どっちも苦しい。
揺れる心は、まだ止まらない
忘れなれない初恋 第3話 嫉妬
【シーン1*昼休み】
紗良が教室でお弁当を広げようとした瞬間、教室の入り口から「紗良ー!」と声がする。
悠斗だった。
悠斗「一緒に食べよ。昔みたいにさ。」
クラスがざわつく。
紗良「え、えぇっ……?」
蓮はすぐ近寄ってきて、紗良の肩に手を置く。
蓮「ダメ。紗良は俺と食べる。」
悠斗「え?紗良、俺の家でよく昼寝してたじゃん。俺の腕枕好きだったよな?」
紗良「ちょっ……!!」
蓮の表情から完全に“笑顔”が消える。
【シーン2*蓮、爆発】
場所を変えられた紗良は屋上に連れていかれる。蓮の手はいつも以上に強い。
蓮「……腕枕?昼寝?どれだけあいつとくっついてたの?」
紗良「小さい頃の話だよ……!」
蓮「でも、お前はあいつを見ると顔が揺れる。それがムカつく。」
紗良は驚く。蓮がこんなに感情的になるのは珍しい。
【シーン3*ラスト・奪うようなキス】
蓮は紗良の頬を両手で包む。
蓮「……紗良。俺のものなんだよな?」
紗良「……うん。」
その返事を聞いた瞬間、蓮は紗良を抱き寄せ、奪うように深いキスを落とす。
風も、音も、全部ふっと消える。
紗良(心の声)こんなに強く想われてるのに……どうして私の心はまだ揺れるの……?
蓮の嫉妬の炎は、まだ収まらない——
忘れなれない初恋 第4話 手を繋いだあの日
【シーン1*放課後・紗良の前に突然】
校門で、悠斗が紗良を待っている。
悠斗「紗良、ちょっとだけ時間いい?」
紗良「え……うん。」
遠くから蓮が見ていて、眉がピクリと動く。
【シーン2*思い出の公園】
悠斗は紗良を、公園のすべり台の前に連れていく。
悠斗「覚えてる? 紗良、ここで迷子になって泣いてたんだよ。」
紗良「……たしかに、そんなことあった気が……」
悠斗は懐かしそうに笑う。
悠斗「その時さ、紗良が泣きながら俺の手をぎゅーって握ってさ。“悠斗がいれば大丈夫なの”って離れなかった。」
紗良の胸がきゅっとなる。
悠斗「俺、小さい頃から…紗良を守りたいって思ってたんだ。」
【シーン3*蓮、登場】
背後から蓮の足音が聞こえる。静かだけど、怒りがにじむ。
蓮「……楽しそうだな。」
悠斗「昔の話してただけだよ。」
蓮「“だけ”で紗良の顔が揺れてんだよ。」
蓮は紗良の手を取る。
蓮「紗良。もう、こいつと2人で会うの禁止。」
紗良「れ、蓮…!」
悠斗「そんなに縛って大丈夫か?紗良、窮屈にならない?」
蓮の目が殺気立つ。
【シーン4*ラスト・紗良の心】
紗良(心の声)悠斗との思い出は確かに大切。でも——蓮の“今”の愛も、すごく重くて温かい。
揺れる胸を押さえながら、紗良は2人の間を見つめる。
心はまだ決まらない——。
忘れなれない初恋 第5話 問い詰める想い
【シーン1*帰り道・強めに腕を引かれる】
公園からの帰り道。蓮は紗良の手を強く握ったまま、無言で歩く。
紗良「れ、蓮……痛いよ……?」
蓮は立ち止まり、紗良の肩を掴む。
蓮「……紗良。はっきり言って。」
紗良「なにを……?」
蓮の目は、怖いほど真剣。
【シーン2*嫉妬MAXの問い】
蓮「お前……悠斗のこと、まだ好きなの?」
紗良「……っ!」
蓮「顔に出てる。あいつの話をするとき、表情が違う。俺といるときとは……違う。」
紗良は何も言えず、唇を噛む。
蓮「紗良。俺はお前の全部欲しい。心も、視線も、思い出も、全部。」
【シーン3*紗良の混乱】
紗良「そんなこと……言われても……私だって混乱してるの。悠斗は、大切な人だったから…忘れられなくて……」
蓮は紗良を胸に抱き寄せる。強い、逃がさない抱きしめ方。
蓮「……“だった”でいいんだよな?」
紗良は答えられない。
蓮「紗良。俺、怖いんだよ。お前があいつの方へ戻っていくのが。」
紗良の胸に、蓮の不安が刺さる。
【シーン4*ラスト】
蓮は紗良の頬をそっと撫でる。
蓮「お前の気持ち……全部俺に話して。嘘は、いらない。」
紗良「……れん……」
紗良の心はまた強く揺れる。
でも——蓮の腕の中は、確かに“安心”だった。
だけどまだ答えは出ない。
恋はもっと複雑に絡まっていく——
忘れなれない初恋 第6話 揺れる選択
【シーン1*夜・自分の部屋】
布団に入っても眠れない紗良。
紗良(心の声)蓮は“今”の私を愛してくれる。悠斗は“過去”も含めて全部知ってる。どっちも大切で…どうして決められないの……?
スマホが震える。蓮から。
【蓮:眠れない。声聞かせて。】
紗良の胸がぎゅっとなる。
【シーン2*通話・蓮の不安】
通話越しに蓮の低い声が聞こえてくる。
蓮「……紗良。お前が黙るほど、俺は不安になる。」
紗良「蓮……」
蓮「どっちを選んでもいい。けど……俺を選んでほしい。」
ストレートすぎて、紗良の心が熱くなる。
【シーン3*翌日・悠斗の言葉】
翌日、帰り道。悠斗が紗良を呼び止める。
悠斗「紗良。俺は待つよ。紗良の心が決まるまで、何年でも。」
紗良「……そんなの、言わないで……!」
悠斗「俺にとって紗良は“初恋”じゃなくて、“ずっと好きだった人”なんだよ。」
紗良は涙をこぼす。
【シーン4*ラスト・涙の理由】
紗良「2人とも大切すぎて……傷つけたくない……でも選ばなきゃいけない……どうしたらいいの……!」
悠斗はそっと紗良の涙を拭う。
悠斗「泣かせるくらいなら、俺が紗良を幸せにする。」
その瞬間、後ろから蓮の声が。
蓮「……紗良、泣かされてんじゃねぇか。」
蓮と悠斗の視線がぶつかる。
紗良の胸は激しく揺れ続けた——
忘れなれない初恋 最終話 決意
【シーン1*放課後・屋上へ呼び出し】
紗良は蓮と悠斗、2人を屋上に呼び出した。胸がぎゅっと痛い。
どちらかが傷つくことを、分かっているから。
紗良「……今日、答えを言うね。」
風が冷たく吹き抜ける。
蓮の拳は震え、悠斗は呼吸を整えている。
【シーン2*紗良の告白】
紗良はゆっくり2人を見渡す。
紗良「悠斗、あなたとの思い出は宝物。私が泣き虫だったときも、一緒に笑ってくれたよね。」
悠斗「……紗良。」
紗良「でもね……あれは“過去”の私。」
悠斗の表情が少し揺れる。
紗良「今の私は……蓮といると、未来のことを考えられるの。」
蓮の目が大きく開く。
紗良「悠斗。初恋をくれてありがとう。でも……選ぶのは——」
一歩、蓮の前に進む。
紗良「——蓮。私はあなたが好き。今、一緒にいたいのは蓮だけ。」
【シーン3*蓮の反応】
蓮は紗良をぎゅっと抱きしめる。
蓮「紗良……逃がさねぇからな。一生、俺のそばにいろよ。」
声が震えている。強い蓮が、紗良の肩で小さく息を吐いた。
紗良「うん……どこにも行かないよ。」
【シーン4*悠斗の静かな微笑み】
悠斗は2人を見つめ、少しだけ笑った。
悠斗「……そっか。紗良が決めたなら、それでいい。」
紗良「悠斗……ごめんね……」
悠斗「謝るな。紗良が幸せなら、それが一番だから。」
そして最後に蓮へ。
悠斗「紗良のこと、頼んだよ。泣かせたら許さない。」
蓮「……ああ。絶対泣かせねぇ。」
悠斗は背を向けて歩き出す。
夕陽に照らされ、影が長く伸びる。その背中は少し寂しいけど、どこか清々しかった。
【シーン5*ラスト・ふたりのキス】
蓮「紗良。」
紗良「ん……?」
蓮「……好きだ。」
紗良「わたしも……大好き。」
蓮は紗良の頬に手を添え、夕焼けの屋上でそっとキスを落とした。
切ない初恋も、苦しい嫉妬も、全部乗り越えた末のキス。
紗良の恋は——“今の愛”を選んで結ばれた。
【シーン1*1年記念日デート】
紗良と蓮は手をつないで歩く。風が心地よくて、記念日デートは完璧。
蓮「紗良、今日…ずっと俺だけ見てて。」
紗良「うん、もちろん。」
蓮は紗良をそっと引き寄せて、少し強引に甘いキスをする。
紗良「れ、蓮……こんなとこで……」
蓮「我慢できない。」
蓮の溺愛はいつも突然で、紗良は胸が苦しくなるほど幸せだった——その時までは。
【シーン2*声がする】
「……紗良?」
その声を聞いた瞬間、紗良の心臓が止まる。
紗良「……ゆ、悠斗……?」
振り返ると、初恋の相手・悠斗が立っていた。
背が伸びて、大人っぽくなっていて、でも笑顔は昔のまま。
蓮「誰?」
蓮の眉がゆっくりと、でも確実に険しくなる。
【シーン3*初恋の再会】
悠斗が近づいてきて、紗良を見つめる。
悠斗「紗良……本当に紗良? 大きくなったな。…昔と変わらないけど。」
蓮は紗良の腰に腕を回し、“俺のものだ”と無言で主張。
蓮(低い声)「……紗良の、彼氏だけど。」
悠斗「へぇ。そうなんだ。」
蓮の嫉妬の温度が上がるのが分かる。
【シーン4*思い出話が始まる】
悠斗「紗良、小さい頃よく俺の家に来てたよな? 手、ずっと握って離さなかったり…」
蓮「……は?」
悠斗「昼寝するときも隣にくっついて寝て、俺が起きるまで絶対離れなかったり。」
紗良「ちょ、ちょっと悠斗……!」
蓮の表情は固まり、目が完全に笑ってない。
【シーン5*問題の言葉】
悠斗がさらに続ける。
悠斗「あとさ、覚えてる?俺たち2歳くらいのとき——一緒にお風呂入ったよな?」
紗良「なっ……!?」
蓮「……………………………………は???」
空気が一瞬で凍りついた。
悠斗( innocent に)「いや、親同士が仲良くてさ。 赤ちゃんのときよ?かわいかったよなぁ紗良。」
蓮の嫉妬レベルMAX → 超MAX → 限界突破。
蓮「紗良。ちょっと来て。」
紗良の手をぎゅっと握り、そのまま悠斗から遠ざけるように歩き出す。
【シーン6*ラスト:蓮の独占】
路地裏まで来たところで、蓮が紗良を壁際に追い込むようにして立ち止まる。
蓮「……紗良。 なんであいつ、お前との思い出をあんなに語れんの?」
紗良「ち、ちがうの。小さい頃で——」
蓮「俺、ムカついてるんだけど。」
低音で、息がかかるほど近い。嫉妬で目が赤く染まったみたいだった。
蓮「紗良は、俺のものだよな?」
紗良「……うん。」
蓮は紗良を抱きしめる。
強く、絶対離さないと言うように。
蓮(耳元で)「次あいつの前で“紗良”って呼ばれたら……俺、耐えられるかわかんない。」
紗良の胸は切なくて熱くて、再会した初恋の痛みと、蓮の強すぎる愛が同時に押し寄せてくる—。
忘れなれない初恋 第2話 揺れる気持ち
【シーン1*翌日・学校】
紗良は授業中もなんとなく落ち着かない。
紗良(心の声)悠斗…変わってたけど、やっぱり初恋のままの笑顔だった…でも私は蓮の彼女。考えちゃダメ…!
そんな紗良を蓮は横目でずっと見ている。
蓮(心の声)……またあいつのこと思い出してる?嫌だ。全部消したい。
【シーン2*帰り道・突然の再会】
校門を出た瞬間、悠斗が手を振ってくる。
悠斗「紗良、おはよ……じゃないか。おかえり。」
紗良「ゆ、悠斗…?」
蓮は即座に紗良の手をつかむ。
蓮「用? 紗良は俺と帰るから。」
悠斗は気にせず微笑む。
悠斗「小さい頃、いつもここで待ち合わせして帰ったよな。覚えてる?」
紗良の心がチクリと痛む。
【シーン3*ラスト・蓮の独占】
紗良の表情が揺れた瞬間、蓮は彼女を自分の方にぐっと引き寄せる。
蓮「紗良。俺だけ見て。あいつの思い出じゃなくて、“今の俺”を見ろよ。」
紗良は驚きながらも、蓮の胸に吸い込まれる。
紗良(心の声)悠斗を思い出す気持ちも…蓮の強い愛も…どっちも苦しい。
揺れる心は、まだ止まらない
忘れなれない初恋 第3話 嫉妬
【シーン1*昼休み】
紗良が教室でお弁当を広げようとした瞬間、教室の入り口から「紗良ー!」と声がする。
悠斗だった。
悠斗「一緒に食べよ。昔みたいにさ。」
クラスがざわつく。
紗良「え、えぇっ……?」
蓮はすぐ近寄ってきて、紗良の肩に手を置く。
蓮「ダメ。紗良は俺と食べる。」
悠斗「え?紗良、俺の家でよく昼寝してたじゃん。俺の腕枕好きだったよな?」
紗良「ちょっ……!!」
蓮の表情から完全に“笑顔”が消える。
【シーン2*蓮、爆発】
場所を変えられた紗良は屋上に連れていかれる。蓮の手はいつも以上に強い。
蓮「……腕枕?昼寝?どれだけあいつとくっついてたの?」
紗良「小さい頃の話だよ……!」
蓮「でも、お前はあいつを見ると顔が揺れる。それがムカつく。」
紗良は驚く。蓮がこんなに感情的になるのは珍しい。
【シーン3*ラスト・奪うようなキス】
蓮は紗良の頬を両手で包む。
蓮「……紗良。俺のものなんだよな?」
紗良「……うん。」
その返事を聞いた瞬間、蓮は紗良を抱き寄せ、奪うように深いキスを落とす。
風も、音も、全部ふっと消える。
紗良(心の声)こんなに強く想われてるのに……どうして私の心はまだ揺れるの……?
蓮の嫉妬の炎は、まだ収まらない——
忘れなれない初恋 第4話 手を繋いだあの日
【シーン1*放課後・紗良の前に突然】
校門で、悠斗が紗良を待っている。
悠斗「紗良、ちょっとだけ時間いい?」
紗良「え……うん。」
遠くから蓮が見ていて、眉がピクリと動く。
【シーン2*思い出の公園】
悠斗は紗良を、公園のすべり台の前に連れていく。
悠斗「覚えてる? 紗良、ここで迷子になって泣いてたんだよ。」
紗良「……たしかに、そんなことあった気が……」
悠斗は懐かしそうに笑う。
悠斗「その時さ、紗良が泣きながら俺の手をぎゅーって握ってさ。“悠斗がいれば大丈夫なの”って離れなかった。」
紗良の胸がきゅっとなる。
悠斗「俺、小さい頃から…紗良を守りたいって思ってたんだ。」
【シーン3*蓮、登場】
背後から蓮の足音が聞こえる。静かだけど、怒りがにじむ。
蓮「……楽しそうだな。」
悠斗「昔の話してただけだよ。」
蓮「“だけ”で紗良の顔が揺れてんだよ。」
蓮は紗良の手を取る。
蓮「紗良。もう、こいつと2人で会うの禁止。」
紗良「れ、蓮…!」
悠斗「そんなに縛って大丈夫か?紗良、窮屈にならない?」
蓮の目が殺気立つ。
【シーン4*ラスト・紗良の心】
紗良(心の声)悠斗との思い出は確かに大切。でも——蓮の“今”の愛も、すごく重くて温かい。
揺れる胸を押さえながら、紗良は2人の間を見つめる。
心はまだ決まらない——。
忘れなれない初恋 第5話 問い詰める想い
【シーン1*帰り道・強めに腕を引かれる】
公園からの帰り道。蓮は紗良の手を強く握ったまま、無言で歩く。
紗良「れ、蓮……痛いよ……?」
蓮は立ち止まり、紗良の肩を掴む。
蓮「……紗良。はっきり言って。」
紗良「なにを……?」
蓮の目は、怖いほど真剣。
【シーン2*嫉妬MAXの問い】
蓮「お前……悠斗のこと、まだ好きなの?」
紗良「……っ!」
蓮「顔に出てる。あいつの話をするとき、表情が違う。俺といるときとは……違う。」
紗良は何も言えず、唇を噛む。
蓮「紗良。俺はお前の全部欲しい。心も、視線も、思い出も、全部。」
【シーン3*紗良の混乱】
紗良「そんなこと……言われても……私だって混乱してるの。悠斗は、大切な人だったから…忘れられなくて……」
蓮は紗良を胸に抱き寄せる。強い、逃がさない抱きしめ方。
蓮「……“だった”でいいんだよな?」
紗良は答えられない。
蓮「紗良。俺、怖いんだよ。お前があいつの方へ戻っていくのが。」
紗良の胸に、蓮の不安が刺さる。
【シーン4*ラスト】
蓮は紗良の頬をそっと撫でる。
蓮「お前の気持ち……全部俺に話して。嘘は、いらない。」
紗良「……れん……」
紗良の心はまた強く揺れる。
でも——蓮の腕の中は、確かに“安心”だった。
だけどまだ答えは出ない。
恋はもっと複雑に絡まっていく——
忘れなれない初恋 第6話 揺れる選択
【シーン1*夜・自分の部屋】
布団に入っても眠れない紗良。
紗良(心の声)蓮は“今”の私を愛してくれる。悠斗は“過去”も含めて全部知ってる。どっちも大切で…どうして決められないの……?
スマホが震える。蓮から。
【蓮:眠れない。声聞かせて。】
紗良の胸がぎゅっとなる。
【シーン2*通話・蓮の不安】
通話越しに蓮の低い声が聞こえてくる。
蓮「……紗良。お前が黙るほど、俺は不安になる。」
紗良「蓮……」
蓮「どっちを選んでもいい。けど……俺を選んでほしい。」
ストレートすぎて、紗良の心が熱くなる。
【シーン3*翌日・悠斗の言葉】
翌日、帰り道。悠斗が紗良を呼び止める。
悠斗「紗良。俺は待つよ。紗良の心が決まるまで、何年でも。」
紗良「……そんなの、言わないで……!」
悠斗「俺にとって紗良は“初恋”じゃなくて、“ずっと好きだった人”なんだよ。」
紗良は涙をこぼす。
【シーン4*ラスト・涙の理由】
紗良「2人とも大切すぎて……傷つけたくない……でも選ばなきゃいけない……どうしたらいいの……!」
悠斗はそっと紗良の涙を拭う。
悠斗「泣かせるくらいなら、俺が紗良を幸せにする。」
その瞬間、後ろから蓮の声が。
蓮「……紗良、泣かされてんじゃねぇか。」
蓮と悠斗の視線がぶつかる。
紗良の胸は激しく揺れ続けた——
忘れなれない初恋 最終話 決意
【シーン1*放課後・屋上へ呼び出し】
紗良は蓮と悠斗、2人を屋上に呼び出した。胸がぎゅっと痛い。
どちらかが傷つくことを、分かっているから。
紗良「……今日、答えを言うね。」
風が冷たく吹き抜ける。
蓮の拳は震え、悠斗は呼吸を整えている。
【シーン2*紗良の告白】
紗良はゆっくり2人を見渡す。
紗良「悠斗、あなたとの思い出は宝物。私が泣き虫だったときも、一緒に笑ってくれたよね。」
悠斗「……紗良。」
紗良「でもね……あれは“過去”の私。」
悠斗の表情が少し揺れる。
紗良「今の私は……蓮といると、未来のことを考えられるの。」
蓮の目が大きく開く。
紗良「悠斗。初恋をくれてありがとう。でも……選ぶのは——」
一歩、蓮の前に進む。
紗良「——蓮。私はあなたが好き。今、一緒にいたいのは蓮だけ。」
【シーン3*蓮の反応】
蓮は紗良をぎゅっと抱きしめる。
蓮「紗良……逃がさねぇからな。一生、俺のそばにいろよ。」
声が震えている。強い蓮が、紗良の肩で小さく息を吐いた。
紗良「うん……どこにも行かないよ。」
【シーン4*悠斗の静かな微笑み】
悠斗は2人を見つめ、少しだけ笑った。
悠斗「……そっか。紗良が決めたなら、それでいい。」
紗良「悠斗……ごめんね……」
悠斗「謝るな。紗良が幸せなら、それが一番だから。」
そして最後に蓮へ。
悠斗「紗良のこと、頼んだよ。泣かせたら許さない。」
蓮「……ああ。絶対泣かせねぇ。」
悠斗は背を向けて歩き出す。
夕陽に照らされ、影が長く伸びる。その背中は少し寂しいけど、どこか清々しかった。
【シーン5*ラスト・ふたりのキス】
蓮「紗良。」
紗良「ん……?」
蓮「……好きだ。」
紗良「わたしも……大好き。」
蓮は紗良の頬に手を添え、夕焼けの屋上でそっとキスを落とした。
切ない初恋も、苦しい嫉妬も、全部乗り越えた末のキス。
紗良の恋は——“今の愛”を選んで結ばれた。


