紫陽花【むらさき すみれ】さんの作品一覧

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🐧 🐬 🐳 🦈 🐙 🐠 🦭 🦦 🐢 🦀 私は、事件を解決する――。 水槽の底に隠された悪意を暴くのは、動物たちと心を通わせる少女の圧倒的な推理。 最強の仲間たちと紡ぐ、命と恋のミステリアス・ラブストーリー! 🐧 🐬 🐳 🦈 🐙 🐠 🦭 🦦 🐢 🦀 執筆開始:2026.8.12 執筆終了:2026.8.31 略して「水恋」で覚えてくれたら嬉しいです。
君に捧げるラスト・トス!

総文字数/14,475

恋愛(ラブコメ)9ページ

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小学校時代に全国レベルの強豪クラブチームで 揉まれてきた新入生・星野梨央奈。 彼女が進学先の中学校で女子バレーボール部に入部すると、 その実力は群を抜いていた。 正確なトス、鋭いスパイク、隙のないレシーブ。 1年生にして早くもコート内で「無双状態」となった梨央奈は、 周囲の部員たちから一目置かれると同時に、どこか浮いた存在になりかけていた。 そんな梨央奈の視線を奪ったのが、 3年生の部長であり、チームの絶対的エース・白石夏帆だった。 夏帆は、梨央奈の圧倒的な才能を嫉妬することなく心から歓迎し、 「梨央奈、最高のトスをちょうだい」と笑顔を向ける。 コートを支配する圧倒的なカリスマ性と、 普段の包み込むような優しさ。 梨央奈が夏帆に惹かれるのに、時間はかからなかった。 初めは、バレーボールの熱いプレイヤーとしての「憧れ」だった。 しかし、夏の大会に向けて二人で居残り練習を重ね、 一つのボールを追いかけるうちに、梨央奈の胸の奥で別の感情が芽生え始める。 夏帆先輩の視線が自分以外に向くと胸がズキリと痛むこと。 先輩の汗の匂いや、 ハイタッチのときの熱い手のひらに心臓が跳ねてしまうこと。 梨央奈は自らの気持ちが、単なる先輩への憧れを超えた「恋」であると自覚する。 一方の夏帆もまた、梨央奈の存在に大きく揺さぶられていた。 最初は頼もしい後輩、そして最高の相棒(バディ)だと思っていた。 しかし、バレーにひたむきな真っ直ぐな瞳や、 時折見せる年下らしい無防備な笑顔に、いつしか夏帆の心は捕らえられていく。 中3の夏、部活引退の足音が近づく中で、夏帆は気づいてしまう。 梨央奈をひとりの「女の子」として、恋愛対象として愛おしく思っていることに――。 「先輩と、もっと長くバレーがしたいです」 「私も、梨央奈ともっと一緒にいたい」 コートの上では完璧な二人なのに、ひとたび視線が絡合えば、 名前を呼ぶ声さえ震えてしまう。 部活動という限られた時間の中で、 先輩と後輩、そして惹かれ合う恋人未満の二人。 ネットを挟んで交わされる熱視線と、放課後の誰もいない部室で重なりそうになる二人の距離。 中学最後の大会が迫る中、二人のもどかしくも情熱的な恋と、 全国大会を目指す熱い戦いが幕を開ける――!
恋旅

総文字数/47,541

恋愛(ラブコメ)57ページ

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☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 初めてこんな気持ちを知った。 初めてこんなおもいを知った。 初めて知ることばかり。 きっと、君に会うために恋旅に来た。 ☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 執筆開始:2026.8.11 執筆終了:2026.8.15
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妻を5人以上持ち、 それぞれ必ず1人の子を成すことが 義務付けられた「クインテラ王国」。 第一側室のエレナは、身分こそ低いものの、 最年長の妻として国王・レオンハルトとの間に 愛する息子を授かり、 穏やかに暮らしていた。 しかし、正妻オーレリアが産んだ 第一子が「娘」だったことで、 クインテラ王国の残酷な法律が発動する。 ――正妻の子が娘の場合、跡取りは「最年長側室の子」が継ぐ。 一転して、エレナの息子が第一王位継承者となり、 オーレリアや、彼女と手を組む第二側室ヴェロニカらから 命を狙われる泥沼の権力闘争に巻き込まれてしまう。 必死に我が子を守ろうと孤軍奮闘するエレナ。 第三側室カタリナは静観し、 第四側室フィオナは勝ち馬を見定めようと調べる中、 武闘派の第五側室ブリジェットだけが エレナの芯の強さに気づき、密かに味方へと回る。 そんな中、後宮の勢力図を揺るがす最大の異変が起きる。 まだ子どもがいない最年少の第六側室、リリィの存在だ。 「全員が1人の子を産む」という義務を果たすため、 レオンハルトは毎夜リリィばかりを溺愛し、彼女の寝所に通い詰めるようになる。 リリィがもし「男の子」を産めば、 後宮のパワーバランスは完全に崩壊する。 他の妻たちが焦りと嫉妬に狂う中、 エレナはレオンハルトの「溺愛」の裏にある違和感と、 可憐なリリィが隠す恐ろしい本性に気づき始める。 これは、理不尽な国の法律に縛られた後宮で、 心優しき母エレナが「我が子を守るため」に 冷徹な魔女へと覚醒し、 狂気の後宮サバイバルを 勝ち抜く戦いの記録である。 ★登場人物紹介★ エレナ【翡翠宮】 我が子を守るため魔女になる最年長側室。 レオンハルト【東宮】 義務に縛られつつ最後の妻を毎夜抱く王。 オーレリア【黄金宮】 娘を生み地位を脅かされエレナを狙う正妻。 ヴェロニカ【白銀宮】 正妻の派閥で裏から陰謀を仕掛ける第二側室。 カタリナ【紫水晶宮】 静観しつつ国の法律を憎む冷徹な第三側室。 フィオナ【琥珀宮】 勝ち馬を見定めようと動く世渡り上手な第四側室。 ブリジェット【黒曜宮】 エレナの芯の強さを認め味方する男前な第五側室。 リリィ【白百合宮】 子がなく毎夜溺愛されるが裏がある第六側室。
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「君を妻として迎えるが、愛するつもりはない。それだけは覚えておいてくれ」 大鷹グループの若き敏腕社長・大鷹春太は、 婚姻届を前に、冷徹な声でそう言い放った。 この結婚は、 落ち目の名家である九条家を 救うための完全な「政略結婚」。 春太にとって彼女は、ただの飾りの妻に過ぎないはずだった。 しかし、妻となった九条小春は、 春太が想像していた 「お高くとまったお嬢様」とは まるで違っていた。 彼女は贅沢に興味を示すどころか、 慣れないエプロン姿で「お仕事、お疲れ様です」と、 不器用ながらも温かい手料理を作って 春太の帰りを待っていたのだ。 春太は最初、 それらをすべて 「自分を繋ぎ止めるための計算」だと 冷ややかに捉えていた。 一線を引き、彼女を意識しないよう、 あえて冷たい態度を崩さない。 だが、小春の行動には下心が一切なかった。 ただ純粋に、夫となった春太を 支えたいという一心からの行動だった。 その無自覚な純粋さが、次第に春太の鉄壁の心を乱していく。 仕事で疲れ果てて帰宅した夜、 ソファでうたた寝をする小春の無防備な寝顔。 目が合った瞬間に、嬉しそうにパッと華やぐひまわりのような笑顔。 料理の味付けを「春太さんの好みに合わせたくて」 と少し照れくさそうに微笑む姿。 小春が何気なく繰り出す日常のすべてが、 春太の胸に強烈な一撃として突き刺さる。 「……いや、俺は彼女を好きになるつもりはない。これはただの同情だ」 心臓のバクバクを必死に抑え、 心の中でそう言い訳を繰り返す春太。 しかし、彼女が他の男と親しげに話しているのを目撃した瞬間、 胸を焦がすような激しい嫉妬が彼を襲う。 気がつけば春太は、小春の一挙一動に一喜一憂し、 彼女のことで頭がいっぱいになっていた。 完全に、無自覚な妻にハメ落とされていたのだ。 冷徹だったはずの旦那様が、 いつの間にか余裕をなくし、 妻の愛おしさに悶絶する。 これは、絶対に恋をしないと誓った男が、 不器用で愛らしい妻のペースに巻き込まれ、 自覚なき溺愛へと転がり落ちていく、 焦れったくて甘い「僕らの夫婦物語」。 【鉄壁の冷徹夫】 大鷹春太 × 【天然無自覚妻】 九条小春 本作は、私の「野いちご」 に投稿した40作目の物語です。
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「跡継ぎを産めない妻はいらない」 ——そう言って私を捨てた元義母と元夫。 3年後、本物の「跡継ぎ」を抱いて伺います。 小学生からの初恋、親友の裏切り、そして秘められたDNA鑑定書。 崩壊する偽りの家族と、真実の愛を取り戻す逆転愛憎サスペンス! 「元夫の跡継ぎ」で覚えてね!
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紫陽花の恋人たち 限定! あの物語の登場人物たちのその後、気になりませんか? ちょっとだけ覗いてみましょう――。 本編の幕が下りたあと、あのとき彼らはどう過ごしているのだろう。 あの日交わした約束の続きはどうなったのだろう……。 そんなふうに、物語の余韻に浸りながら ふと気になったことはありませんか? 読者の皆様からいただく温かい感想や 「もっと彼らの姿が見たい!」という嬉しいお声をいただくたびに、 私自身も登場人物たちのその後の世界へ もう一度飛び込みたい気持ちでいっぱいになります。 本編では描ききれなかった日常のワンシーン。 ここでしか読めない特別な時間をたっぷりご用意しました。 あのキャラクターは今どんな夢を追いかけているのか、 大好きなあの人とどんな風に笑い合っているのかを想像すると、 執筆している私自身も胸がときめいて仕方がありません。 皆様からのたくさんの愛に応えたいという思いから、 特に多くの読者様に応援していただいた作品を中心に、 心を込めて続編やスピンオフを執筆しています。 また、新しい物語が無事に完結を迎えたあかつきには、 温めていた続編の更新を次々と進めていく予定です。 それぞれのキャラクターたちが織りなす 新しい物語のかたちを、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。 もちろん、すべての作品に番外編があるわけではなく、 物語の結びとして綺麗に完結しているものや、 あえて書かないものもございます。 それぞれの作品が持つ独自の空気感を大切にしていきたいので、 その点だけはどうかご了承くださいませ。 でも、だからこそ、番外編やアスターストーリーとしてお届けできる瞬間は、 私にとってより一層かけがえのない宝物のような時間になります。 梅雨の時期にしっとりと咲き誇る紫陽花のように、 雨の日も晴れの日も、 皆様の心にそっと寄り添えるような 温かい物語をこれからも届けていきたいと思っています。 ページを開けばいつでもあの懐かしい世界に戻れる場所、 そして登場人物たちが生き生きと動き出す場所として。 それでは、甘く切なく、 そして愛おしい登場人物たちの その後の世界へ、準備はいいですか? どうぞゆっくりと扉を開けて、素敵なひとときをお楽しみください――。 from紫陽花の恋人たち🌸☔ by紫陽花
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「――どうして、あの子ばかり目で追ってしまうのだろう?」 コートの向こうとベンチの端、声にならない初恋が交錯する。 ※イラストはAIに描いてました。なので、学校名がありますが気にしないでください。
さくらの恋は、まだ終わらない。

総文字数/6,074

恋愛(ラブコメ)7ページ

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ずっと好きだった人は、大好きな友達の彼氏になった。 忘れられない未練の痛みと、ずっと隣で私を想い続けてくれる幼馴染の温もり。 泣いて、迷って、たどり着いた一番星のとなりで——私は、新しい恋を知る。
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イケメン三兄弟×美少女三姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──恋に興味のない私は、姉妹の恋を見守ります。── ↑続編です。 ※キャラクターは変わりますが、 一応続編です。 ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙ 植物の名前を持つ美少女双子姉妹と、 光を纏うイケメン双子兄弟。 一見して華やかな二組の双子だが、 その内側には誰にも言えない コンプレックスと深い影があった。 「完璧なお姉ちゃん」である双葉の影に隠れ、 いつしか毒舌で自分を武装するようになった妹・若葉。 そして「いつも明るいお兄ちゃん」である 光輝の眩しさに息が詰まり、 周囲に冷たい塩対応を貫く弟・智樹。 二人はお互いの存在に劣等感を抱き、 自分の価値を見失っていた。 「どうせ私は、あの子の引き立て役にすぎないから」 そんな諦めを抱えて生きていた若葉の日常は、 もう一組の双子――光輝と智樹との出会いによって、 静かに、しかし劇的に動き出す。 いつもはヘラヘラしているお調子者の光輝が、 ふと見せた真剣なまなざしで、若葉の隠した本音を見抜いた。 「バカのふりするの、疲れない?……お前の毒舌、俺は嫌いじゃないよ」 誰も見てくれなかった「本当の私」を、真っ直ぐに見つめてくれる光輝。 その不器用で温かい優しさに触れたとき、 若葉の心に閉じ込められていた感情が溢れ出す。 これは、誰かの影を生きることに 疲れた少年・少女たちが、 世界でたった一人の「特別」を見つけるまでの、 切なくて甘い恋の物語♡ ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙
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保健室の薄いカーテン越し、初めて重なった不器用な気配。 胃の痛みと募る微熱は、恋を知った証拠ですか。 届かないはずの想いと、誰にも言えない嫉妬に揺れる放課後。 消えない面影を胸に抱く君の、隣にいたいと願ってしまう。 秘密と痛みを分け合うふたりが紡ぐ、切なくも温かい青春の物語。 略して【すぐみど】!
「好きだから。」

総文字数/15,304

恋愛(ラブコメ)16ページ

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旧タイトル【ずっと君だけだから。】 新タイトル【「好きだから。」】 私が小学生の頃に 書いた物語ですので、 大目に見てください。 お願い致します! 読み直しましたが、 誤字脱字があったら、 すみません。 ※①ー❶は、第1章第1話を表しています。 ★① 君に会いたかった ★② ライバル出現⁉ 思いに気づく ★③ 「ウソカノ」じゃなくて ★④ 結婚! 嫉妬に溺愛⁉ 今度のライバルは…⁉ ★⑤ 今度は見守る番! いつまでも愛してる
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☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 背が高すぎることも、一重の目も、隠したい秘密も、ぜんぶ私の「恋」が教えてくれた。 「こんな私じゃダメだ」と思っていたはずなのに、君の一言が私を私に変えていく。 コンプレックスだらけの私たちを救うのは、世界で一番不器用な「好き」という魔法。 大きすぎる体も、小さすぎる体も、まっすぐ見つめてくれる君がいたから。 誰にも言えなかったコンプレックスは、恋を知るためのチケットだった。 見た目に悩む3人の女の子が、それぞれの王子様と出会って少しずつ魔法を解いていく物語。 「可愛い」になれなくてもいい、君が「そのままでいい」と言ってくれるから。 鏡の前で泣いていた私が、初めて自分のことを好きになれた、甘くて切ない青春の記録。 傷つくのが怖くて隠していた素顔に、初めて光をくれたのは君のまっすぐなまなざしでした。 「こんな私」を好きになっていいですか? 「こんな私」を好きになってくれますか? コンプレックスを越えた先にある、一生モノの恋。 ☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆
沈黙のシークレット・コード

総文字数/5,368

恋愛(ラブコメ)7ページ

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☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 好きだと言えないふたりを繋ぐのは、誰にも読めないふたりだけの秘密。 口に出せない言葉の代わりに、静かな暗号が夜の空気をそっと揺らす。 音のない恋だからこそ、その想いは誰よりも深く、激しく響き渡る。 ☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆
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☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ ずっと胸の奥にしまい続けていた、あの日の初恋。 高2の春、運命の幼馴染が帰ってきた――別人のような冷たい姿になって。 「どうしてそんなに冷たいの?」 変わり果てた彼の態度に、あゆなの心は揺れ動く。 でも、その塩対応の裏側には、誰にも言えない秘密と深い愛があった。 すれ違う二人の距離が再び縮まる時、甘くて切ない恋の歯車が大きく動き出す。 ☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆
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まわりの目を気にして「女の子らしく」 振る舞うことに疲れていた大学生活。 そして少年漫画の熱いバトルに 心躍らせる自分の「好き」を、 どこか隠すように生きてきた佐藤加奈。 一方の相沢貫太もまた、 周囲の求める「男らしさ」とは裏腹に、 甘いスイーツをこよなく愛し、 手芸や可愛い雑貨、少女漫画の 繊細な心理描写に胸を ときめかせる日々を送っていた。 どちらも世間の「当たり前」という 枠組みから少しだけはみ出した、 「好き」を抱えた人間だった。 ふたりが運命的に出会ったのは、 季節外れのローカル線の終着駅だった。 一人旅の途中で立ち寄った小さな古道具屋で、 加奈は一目で心奪われた 無骨なヴィンテージのオイルライターを見つめ、 貫太はすぐ隣で、店の片隅に ひっそり佇むパステルカラーの アンティークレースのハンカチをうっとりと眺めていた。 「これ、かっこいいよね」 「うん、すごく……かわいいよね」 互いの手元を見て、ふたりは思わず吹き出した。 女性らしくあるべき加奈が男っぽいものを愛し、 男性らしくあるべき貫太が女っぽいものを愛している。 初めて自分を隠さずに笑い合えたその瞬間から、 ふたりの心は不思議なほど自然に共鳴し、 意気投合するのに時間はかからなかった。 しかし、ふたりの日常の距離は遠く離れていた。 名残惜しさを抱えた帰り際、 交わした約束は「月に一度、この街で落ち合うこと」。 そこから、ふたりの秘密の時間が始まった。 限られたお小遣いをやりくりし、 バイトのシフトを調整しては、 月に一度だけ同じ旅行先の街で待ち合わせる。 朝から夕方まで、お互いの「好き」を これでもかと語り尽くす日帰り旅行。 男らしい趣味について 目を輝かせて熱弁する加奈の横で、 貫太はそれを愛おしそうに聞き、 カフェに入れば、甘いケーキを嬉しそうに 頬張る貫太の隣で、加奈は少し照れくさそうに笑う。 「もっとこの人の隣にいたい」 「この時間が、終わってほしくない」 月に一度の旅が、ただの息抜きから、 お互いにとって生きる意味 そのものへ変わり始めた頃、ふたりは気付く。 これはただの趣味の友達ではない。 いつのまにか、私たちは恋に落ちていたのだと――。 不器用で愛おしい、正反対でよく似たふたりが紡ぐ、 尊くて優しい、お互いの「好き」を巡る恋の物語。
10歳下のキミに初めて恋をした

総文字数/3,791

恋愛(ラブコメ)6ページ

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✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙ 初めて恋をしたのは、10歳年下のキミでした。 ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙ 羽山麗奈は、少し大人びた十八歳の高校生。 ある日、母親のいとこにあたる 八歳の少年・橘健太を預かることになる。 健太は甘えん坊で、麗奈にべったり。 「麗奈ちゃんのことが好き!」 無邪気な笑顔を向ける小さな男の子に、 麗奈は戸惑いながらも、 いつしか胸の奥が温かくなるのを感じていた。 物心ついた頃から恋愛とは 無縁だった麗奈にとって、それが初めて知る。 「誰かを特別に愛おしいと思う気持ち」 ――つまり、初めての恋だった。 年の離れた、しかも血のつながった親戚。 超えられない壁を前に、 麗奈はその切ない恋心を誰にも告げず、 ただ胸の内にそっとしまい込むしかなかった。 それから十年後。 麗奈は二十八歳の社会人となり、 あの日の淡い切なさを懐かしい 思い出として日々に埋もれさせていた。 しかし、ある日のテレビ画面が、 その平穏な日常を鮮やかに塗り替える。 画面の中に映っていたのは、 かつての面影を残しながらも、 見違えるほど背が高くなり、 この世界でいちばん眩しい笑顔を浮かべる 大人気俳優の姿――橘健太だった。 驚きに目を見張る麗奈の元に、ある日突然、 トップスターとなった健太がプライベートで現れる。 「ずっと、麗奈ちゃんに認めてほしくてここまで来たんだよ」 少年だった頃の甘えん坊な面影を残したまま、 男の色気と圧倒的な包容力をまとった健太が、 真っ直ぐな瞳で麗奈にそう告げる。 実は健太にとっても、麗奈は人生で初めての、 そしてずっと変らない唯一の恋の相手だったのだ。 十年の歳月を越えて、幼い日の秘密の恋が再び動き出す。 立場も環境も変わった二人が、まばゆいスポットライトの陰で、 もう一度お互いの本当の気持ちに向き合っていく、 甘く切なくもドラマチックな年の差ラブストーリー。
2回振ったくせに、なにを言うの?

総文字数/4,653

恋愛(ラブコメ)2ページ

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幼馴染の仲野悠斗に恋い焦がれ、 これまでに二度の本気の告白をして、 見事に玉砕してきた高校二年生の國枝花音。 一度目は中学の卒業式の放課後、 照れ隠しのような素っ気ない返事で流され、 二度目は高校入学の春、 「ただの幼馴染だから無理」ときっぱりと断られた。 「もう二度と、あんな痛い思いはしない」 痛いほどにプライドを傷つけられ、 散々涙を流した花音は、 恋愛対象から悠斗を除外しようと固く心に誓っていた。 毎朝の「お迎え」も無視し、 登下校も別々、学校でも必要以上に目を合わせない。 これまでの距離感を完全にリセットし、 親友の佐伯美月のアドバイスを受けながら、 新しい友人関係や自分の学校生活を楽しもうと必死に前を向いていた。 しかし、肝心の悠斗の様子がどうもおかしい。 ずっとそばにいて当たり前だった 花音に冷たくあしらわれ、 楽しそうに他の男子生徒と話す姿を目撃したその日から、 悠斗の胸のうちは得体の知れない モヤモヤと焦燥感に支配され始めていた。 「あいつはいつでも俺のものだったはずなのに」 無意識のうちに花音の存在に 依存していた自分の本心に、 悠斗はまだ気づいていない。 ある日の放課後、突然土砂降りの雨が降り出した。 バス停の軒先で途方に暮れていた花音の前に、 ずぶ濡れになりながら一本の傘を持って現れたのは、 他でもない悠斗だった。 「……なんであんたがここにいるのよ」 冷たく言い放つ花音に対し、 悠斗はいつも余裕のあるクールな表情を完全に失い、 初めて焦りを滲ませた瞳で彼女の手首を掴む。 「……なぁ、花音。最近、冷たくない?」 その問いかけに、花音は心の中で盛大に毒づいた。 「2回振ったくせに、今さらなにを言うのよ!」 かつては自分が追いかけるだけの関係だったはずが、 いつの間にか立場が完全に逆転していた。 花音への恋心にようやく自覚を持ち始めた不器用な悠斗と、 「もう絶対に靡かない」と意気込みながらも、 心の奥底で揺れ動いてしまう花音。 すれ違い続ける二人の、 じれったくて甘酸っぱい、逆転ラブストーリー!
2年C組、恋愛関係が複雑です‼

総文字数/10,726

恋愛(学園)20ページ

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日頃の感謝を込めて。 ✨ 🌸 💫 💖 🌸 💫 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖紫陽花の恋人たち限定のスペシャルストーリー💚💖 ✨ 🌸 💫 💖 🌸 💫 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 学生時代の淡い恋、あなたは覚えていますか? 梅雨の冷たい雨が校舎の窓を叩くたび、 あの頃の甘酸っぱくて、 少しだけ痛かった記憶が胸の奥をかすめる。 雨粒に濡れた紫陽花の花が色とりどりに咲き誇るように、 多感な高校二年生の季節もまた、 様々な感情が複雑に絡み合い、 決して一言では言い表せない色を放っていた。 誰もが誰かに恋をし、誰かを傷つけ、 そして自分自身の未熟さに泣いた。 教室の片隅で交わした何気ない視線や、 放課後の廊下に響く足音。 教科書の隙間に隠した秘密の想いや、 引き返すことのできないすれ違い。 今だからこそ愛おしく思える、 あの青春の交差点。 ふと立ち止まったとき、 あなたの心にはどんな景色が広がるだろうか。 あの教室の匂い、あの日の温度、 そして胸を焦がしたあの人の横顔。 今、すべての迷いと痛みを越えて、 あの雨上がりの空へ向かって再び物語の扉が開く――。 ☆2年C組 登場人物紹介 日和(ひより) 湊への想いを胸に秘め、 結からの敵意を受け止めながらも 彼の隣を勝ち取る主人公。 結(ゆい) 湊を巡り、日和に牙を向く クラスの人気者。 恋に焦がれるあまり悪役の顔を見せる。 湊(みなと) 日和と結の間で揺れ動きながらも、 最終的に日和の手を取る、 クラスの中心にいる男子。 舞(まい) 遥人と両思いになり付き合うが、 気まずさに耐えかねて 友達の関係に戻ることを選ぶ女子。 遥人(はると) 舞と付き合うも、 恋人としての距離感に馴染めず、 自然な友達関係へ戻る決断をする男子。 蓮(れん) ひなたと交際していたが、 幼馴染である凛への抑えきれない 恋心に気づき道を選ぶ男子。 ひなた 蓮と付き合っていたが、 幼馴染を想う彼の心に気づき、 静かに涙をのむ健気な少女。 凛(りん) 蓮の幼馴染。 お互いに惹かれ合いながらも すれ違いの末、 結ばれることになった女子。 推しコンビを見つけてくれたら嬉しいです‼ ぜひ、感想で教えてください‼
続・私たちの友情は一生不滅!

総文字数/5,272

青春・友情6ページ

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✨ 🌸 💫 💖 🌸 💫 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖紫陽花の恋人たち限定のスペシャルストーリー💚💖 ✨ 🌸 💫 💖 🌸 💫 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 💖 💫 🌸 ✨ 【私たちの友情は一生不滅!】続編。 桜坂伊奈、岡本綾里、竹井和香菜、町田七海。 いつメンの4人で過ごす毎日は、 笑い声が絶えない最高の青春そのものだった。 七海には中学の頃から 付き合って5年になる彼氏・斗真がいて、 記念日の話題になるといつも幸せそうにはにかむ。 綾里は吹奏楽部部長の勇気先輩を目で追いかけ、 音楽室の前を通るたびに胸をときめかせていた。 和香菜はバレー部部長の愛沙先輩に片思い中で、 練習を覗き見しては真っ赤な顔で悶えている。 そんな恋バナに花を咲かせる友人たちを眺めながら、 伊奈だけは「私はまだ恋に興味ないかな」とマイペースに笑っていた。 放課後の買い出し、文化祭の準備、 他愛のないことで腹を抱えて笑った教室。 誰もが未来は 永遠に続くと信じて疑わなかった、まばゆい日々。 それぞれの胸に秘めた淡い恋心が、 優しく色づいていく季節。 ――あの日、大阪の街へ旅立つ前の、 あまりにも眩しくて温かい日常。 もしも運命の歯車が違う回り方をしていたら、 この笑顔はいつまで続いていただろうか。 失われることが分かっていなかったからこそ、 あまりにも鮮烈で愛おしい、私たちの物語が始まる。
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【第1話:放課後の捕り物と、不穏な特訓】 風紀委員兼学年執行委員の相坂真奈美は、 前髪ぱっつんの分厚い黒縁メガネに地味な制服姿で、 いつも厳格に校則を取り締まっている。 ある日の放課後、不良・黒瀬蓮を注意する真奈美だったが、 黒瀬はどこか余裕の笑みを浮かべる。 実は次の期末テストでクラスの平均点が下がると、 真奈美たち執行委員も責任を問われることになっていた。 赤点常連の黒瀬を放置できず、真奈美は 毎日放課後に彼の勉強を見るハメになる。 二人の秘密の特訓が始まる。 【第2話:黒縁メガネの下と、隠された天才】 特訓初日。 黒瀬は難解な応用問題をさらり と完璧な美文字で解いてしまう。 実は黒瀬は、教科書を一瞥しただけで 全てを理解する超天才だった。 黒瀬は「お前が『頭のいい男がタイプ』 って言ってたからさ」と不敵に微笑む。 以前から密かに真奈美を目で追っていた黒瀬は、 彼女を振り向かせるために本気を出す決意をしていたのだ。 勉強の疲れでうっかり 居眠りした真奈美のメガネを、黒瀬がそっと外す。 そこから現れたのは、誰もが息をのむほどの 超絶美少女な素顔だった。 間近で見る無防備な顔に、 今度はヤンキーの方が真っ赤になってしまう。 【第3話:ランキング掲示板の衝撃】 そして迎えた期末テストの返却日。 結果が張り出された廊下の掲示板の前に、 生徒たちの驚きのどよめきが広がる。 真奈美はいつも通り自分の名前を探し、 「あれ、私の点数は……よし、 いつもの首席……って、もう1人いる?」 と目を疑う。そこには、全5教科・計900点満点で 自分と並び立つ、信じられない名前があった。 「うそ、あのヤンキーの黒瀬くんが……!?」 周りがざわめく中、真奈美は言葉を失い、 心臓の鼓動が高鳴っていくのを抑えられなかった。 【第4話:満点同士の放課後】 放課後、誰もいない教室。 「約束、果たしたぜ、委員長。……で、 頭のいい男がタイプって噂、本当だよな?」 耳元で低く囁かれ、真奈美は顔を真っ赤に染め上げる。 「もう、黒瀬くんのバカ……!」 照れ隠しに顔を隠す真奈美の頭を、黒瀬は優しく撫でる。 誰にも言えない秘密を共有し、満点を分かち合った二人の、 甘酸っぱくて最高にキュンとする恋がここから始まる。
奇跡を起こすラスト・ラリー!

総文字数/3,635

青春・友情1ページ

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✦••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 東中学校女子バレーボール部、 2年生の井田未央。 部員たちからは「みおみお」と 呼ばれ愛されている彼女は、 普段は声も小さく、ちょっとしたことでも すぐにビクビクしてしまう 極度の緊張しいでドジばかり踏む おとなしい性格だった。 試合の雰囲気にのまれ、 ベンチの隅で縮こまっているのが 彼女のいつもの定位置であり、 チームの戦力としては計算されていなかった。 しかし、そんな彼女には誰もが 驚愕する秘密の才能が眠っていた。 それは、サーブを打つ瞬間だけ 別人のような凄まじい集中力を発揮し、 ネットすれすれを猛スピードで突き刺す、 誰もレシーブ不可能な「殺人サーブ」だった。 新チームとなり、迎えた県大会の準決勝。 絶対王者・光陽中学校を相手に、 第2セットも中盤まで絶望的な大差をつけられていた。 会場の誰もが東中の敗北を確信し、 チーム全体の空気も完全に折れかけていたその時、 監督の判断により、ピンチサーバーとして みおみおがコートへと送り出される。 ブルブルと震えながら コートの端に立ったみおみおだったが、 仲間たちの「みおみお、思い切って打ってこい!」 という温かい声援と、 これまでの練習の日々を思い出し、ふっと表情を引き締める。 トスを上げた瞬間、彼女の瞳から怯えの色が消え去った。 放たれたサーブは、まるで意思を持った弾丸のように 相手コートの鋭い死角へと突き刺さり、 相手レシーバーを一歩も動かさずにノータッチエースを奪う。 ここから、誰もが予想しなかった奇跡のドラマが幕を開ける。 相手チームのタイムアウトも、心理戦も、 みおみおの驚異的なサーブの嵐の前には全く通用しない。 ネットすれすれの軌道と 不気味な無回転変化を繰り返す殺人サーブが次々と コートに突き刺さり、 なんと一人で15連続ポイントを叩き出す という前代未聞の快進撃を見せる。 土壇場からの大逆転劇を成し遂げたみおみおは、 サーブを打ち終えた途端にいつもの気弱な少女に戻り、 チームメイトに泣きながらしがみつく。 しかし、その背中はもう縮こまっていない。 普段はビクビクしているおとなしい少女が、 コートの主役として一瞬で流れを支配し チームを劇的な勝利へと導く熱くて最高にスカッとする青春ストーリー。 ✦••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 東中バレー部、完結!
未来へ繋ぐラスト・ブロック!

総文字数/3,435

青春・友情1ページ

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【君に捧げるラスト・トス!】 続編です。第4作目! 身長わずか145センチ、東中学校 女子バレーボール部2年生の佐々木音々。 かつて圧倒的なジャンプ力とカリスマ性で チームを引っ張っていた部長・遠坂梨奈が引退し、 新しく部長となったのは、運動神経は人並み、 しかし誰よりもコートの隅々を見つめる データ分析オタクの音々だった。 梨奈という「絶対的な太陽」を失い、 チームには再び「私たちに勝てるのか」 という不安と停滞の空気が漂い始める。 さらに、新チームで挑む公式戦の初戦の相手は、 県内屈指の攻撃力を誇る超強豪校。 体格差もパワーも圧倒的に不利な東中に対し、 周囲は「初戦敗退確実」と冷ややかな視線を送っていた。 しかし、音々は諦めていなかった。 彼女は毎日のように試合のビデオテープや タブレットを擦り切れるまで見つめ、 相手セッターの癖、アタッカーが好むコース、 トスの瞬間のほんのわずかな手の向きまでを 徹底的にノートに書き殴っていた。 「身長が低くても、パワーがなくても、 相手がどこに打つか予測できれば、絶対にボールは拾える」。 そう信じる音々は、新キャプテンとして部員たちを鼓舞し、 ブロックとレシーブの位置をミリ単位で 修正する緻密な守備布陣を構築していく。 最初は音々の細かい指示や理詰めの練習に 戸惑っていた部員たちも、 彼女のバレーに対する圧倒的な熱量と、 絶対に床にボールを落とさない 執念のレシーブを目の当たりにするうちに、 次第に信頼を寄せるようになっていく。 迎えた県大会初戦。 試合が始まると、相手の巨体から放たれる 強烈なスパイクが次々と東陣営に襲いかかる。 誰もが絶望しかけたその瞬間、 音々は驚異的な予測能力と反射神経で コートを縦横無尽に走り抜け、 どんなに絶望的な軌道のボールでも、 地面スレスレで腕を差し出してレシーブを上げ続けた。 それはまるで、チーム全員の心を繋ぎ止める一本の細い、 しかし決して切れない糸のようだった。 音々が繋いだボールを、エースたちが必死の思いで 相手コートに叩き返す。 データと執念が奇跡を生み出し、 試合は予想を覆す大接戦へと発展していく。 勝敗を超えたその場所で、 小さなミドルブロッカーが チームの心を一つに結びつけ、 本当の「強いチーム」へと 生まれ変わらせていく、 熱くて涙が出るような青春の軌跡を描く物語。
君に届けるラスト・スパイク!

総文字数/4,656

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【君に捧げるラスト・トス!】 続編です。第3作目! ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙ 東中学校女子バレーボール部、 部長にしてオポジット(ライト)の遠坂梨奈。 彼女の身体能力は県内屈指と言われていたが、 それは圧倒的な「ジャンプ力」と 「滞空時間」だけを武器にした、 いわば我流の力任せなプレーだった。 チームは部員の減少とモチベーションの低下に悩み、 梨奈自身も「自分が誰よりも高く跳んで 打ち抜けば勝てる」と孤立気味に焦っていた。 そんなある日、梨奈の前にかつて小学校時代から その名を轟かせていた 絶対的セッターが転校生として、現れる。 「お前のその無茶なジャンプ、 私のトスならもっと空中で止まって見える」 ──そう言って彼が放ったファースト・トスは、 梨奈のこれまでの常識を完全に 破壊するほど正確で、かつ甘美な絶妙のタイミングだった。 しかし、初めから息が合うわけがない。 梨奈の爆発的なスピードと、 セッターの緻密すぎるコントロールは タイミングがコンマ 数秒ズレるだけで全く噛み合わず、 練習試合では惨敗。 部員たちからも「ついていけない」と 距離を置かれてしまう。 焦りと悔しさから涙を流す梨奈だったが、 セッターの「もっと自分を信じろ、 お前はただの跳び箱じゃねぇ、最強のエースだ」 という言葉に背中を押され、自分のフォームを見つめ直す。 迎えた最後の区大会。 圧倒的な体格を誇る強豪校を相手に、 東中はセットカウントを奪われ、絶体絶命のピンチに追い込まれる。 コートの隅で息を荒らげる梨奈の脳裏に、 これまでの仲間との衝突や、 セッターと交わしたパスの感触がよみがえる。 もう力任せに跳ぶ必要はない。 彼が創り出す最高の空間(エアポケット)を信じ、 梨奈は誰よりも高く、誰よりも美しく空中へと舞い上がった。 すべてを懸けた最後の一打。 ネットの向こうのブロックを完全に置き去りにし、 床を抉るような豪快なスパイクが 相手コートの真ん中に突き刺さる。 試合には敗れたかもしれない、 しかしそこにはバラバラだった東中バレー部が一つになり、 最高の笑顔でハイタッチを交わす姿があった。 これは、不器用な少女が仲間と出会い、 空を飛ぶ本当の意味を知る、熱くて切ない青春の物語の幕開けである。 ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙
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