鯨のうた

プロローグ



「ねぇ、知ってる?世界一孤独な鯨がいるって。」

あなたが言ったその言葉。



「俺等、孤独な者同士だから···、俺には千衣(ちえ)の声が聞こえてるよ。」

初めて知った、人のあたたかさ。
初めて感じた、人の愛情。

寂しいのは、孤独なのは、わたしだけじゃない。
この息苦しい世界で生きるのも、悪くない。

そう思わせてくれたのは、あなただった―――···


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