最後まで読まないで

職員室の先生

学級委員の私は、放課後にクラス全員の宿題を集めて職員室へ向かった。夕方の廊下は薄暗く、自分の足音だけが響いている。職員室に入ると、担任の先生が机に向かって、ものすごい勢いでパソコンのキーボードを叩くような音を立てていた。プリントを差し出すと、先生は視線も上げずに「そこに置いて」と言った。机に置いて去り際、私は先生の手元を見た。先生は、キーボードのない机を爪で激しく引っかいていた。
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