最後まで読まないで
黄色のカッパ
雨の日、自転車で塾から帰るために、黄色のカッパを着た。フードを深く被ると、雨の音が「パチパチ」と耳元でうるさい。暗い夜道を急いでペダルを漕いだ。しばらく走ると、耳元の雨の音が、だんだん「パチパチ」から「クスクス」という笑い声に変わってきた。気のせいだと思い、必死に家を目指す。ようやく我が家に到着し、ホッとして玄関でフードを脱いだ。けれど、雨はとっくに止んでいて、星空が広がっていた。