最後まで読まないで
映画館
一人でホラー映画を見に行った。館内はガラガラで、数人しかいない。映画が一番怖いシーンになった時、後ろから肩をトントンと叩かれた。振り返ると、見知らぬ女性が「すみません、スクリーンが見えないので少し頭を下げてくれますか」と申し訳なさそうに言った。私は「ごめんなさい」と深く椅子に沈み込んだ。映画が終わり、明るくなってから気がついた。私が座っていたのは、一番後ろの列だった。