最後まで読まないで

体育のゼッケン

新しい体育のゼッケンが配られた。私の番号は七番だ。家に持ち帰り、洗濯しようと裏返した時、タグに前の持ち主の名前が小さく書かれているのに気づいた。『鈴木』。たしか三年前、急に学校に来なくなり、そのまま転校した先輩だ。タグの裏にも何か書かれている。『助けて、まだこの学校にいるの』私は慌ててゼッケンを床に落とした。ゼッケンの胸のあたりが、ドクンと波打った。
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