最後まで読まないで

優先席

電車で優先席に座り、スマホを見ていた。目の前に杖をついたおばあさんが立ったが、疲れていた私は寝たふりをしてやり過ごした。すると、隣に座っていた男の人が立ち上がり「どうぞ」と席を譲った。おばあさんは「ありがとうございます」と座り、隣にいる私の方をチラリと見て同情するように言った。「あなたも、早くその足が治るといいわね」私の足は、どこも悪くないのに。
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