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坂の神様
通学路にある急な上り坂。自転車で登るのは大変で、いつも立ち漕ぎで息を切らしている。でも時々、ふわっと背中を優しく押してもらえるような不思議な感覚があった。私は勝手に「神様が助けてくれたんだ」と思い込み、そのたびに心の中で感謝していた。ある雨の日の朝。私は遅刻しそうになり、その坂を下り方向へ猛スピードで駆け下りていた。急カーブに差し掛かった瞬間、ドンッ、と両手で背中を強く突き飛ばされた。