最後まで読まないで

回覧板

近所を回ってくる町内会の回覧板には、最後に確認の印鑑を押す名簿がついている。自分の名前の欄にハンコを押そうとして、私はある異変に気がついた。名簿の余白に、各家庭の特徴が小さな文字でびっしりと書き込まれていたのだ。『鈴木家は昼間不在、佐藤家は番犬あり、高橋家は一人暮らしで窓の鍵が壊れている』恐ろしいことに、その丁寧なメモ書きは、私の家の欄で途切れていた。
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