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非常階段
デパートで火災報知器が鳴り響いた。エレベーターが止まったため、皆慌てて非常階段へ向かう。私も人波に押されるようにして階段を下りた。十階から一階まで、足がガクガクになるほど下り続けた。ようやく外の光が見え、重い鉄の扉を押し開ける。「助かった!」と外へ飛び出すと、そこはまだデパートの中だった。目の前の壁には大きく「十階」と書かれている。後ろで扉がカチャンと閉まる音がした。