雪音だけのライブハウス(リメイク)

【第7話:誰が為に我歌う】

<音楽祭当日、本番>

愛祈琉
「1曲目【願い】でした!ありがとうございました!」

ワァァァァァァァ!!

パチパチパチパチ!!

パチパチパチパチ!!

観客席から、たくさんの”涙の音”が見えた。

私が初めて作った曲【願い】で、多くのお客さんが泣いていた。

本番直前に、修児くんの声を聞けたおかげで、私は堂々とステージに立てている。

愛祈琉
「それじゃあ次の曲、聴いてください!」

ワァァァァァァァ!!

2曲目を歌いながら、観客の様子を見る余裕も出てきた。

それぞれの感動、涙、複雑な過去との重ね合わせ。

1人1人の”感情の音”が、山奥の清流のような絵として、私の目に届いた。

リハーサルで震えていたのがウソみたいに順調だった。

その時…。
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