雪音だけのライブハウス(リメイク)
修児
『そんな状態の自分そっちのけで、観客が楽しんでるかどうかを心配してるからさ。』

失敗したらどうしようなんて、ただの私の自意識過剰だ。

なのに、修児くんはそんな私まで肯定してくれた。

また、修児くん自身の体調をほったらかしにして…。



修児
『…愛祈琉…?大丈夫か?』

愛祈琉
「…修児くん…ありがと。」

修児
『お?…おう。』

愛祈琉
「元気出た…。」

修児
『そうか?なら良かっ…。』

愛祈琉
「私、修児くんのために歌うよ。」

修児
『それは嬉しいが、自分が楽しむためでいいんだぞ?』

愛祈琉
「私、修児くんのために歌ってる時が1番楽しいから!」

震えていた私の声に、力強い芯が戻った。

スマホ越しに、修児くんの安堵が伝わってきた。

修児
『もう心配なさそうだな。じゃ、楽しんでな!オレは病室から見てるよ。』

愛祈琉
「うん!行ってくる!」

ピッ

私はキーボードを背負い、楽屋から舞台袖へ向かった。

緊張も震えも消え、他のアーティストさんと同じように、堂々と。
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