婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
EP:11☆アル様からの監視っ!
リオside
「ふはぁぁぁあ……!!!た、助かったぁぁあ……!!!」
ギル様の部屋から飛び出すと廊下のど真ん中で私は自分の胸を押さえて思いっきり息を吐き出した。
本当に生きた心地がしなかった……あのままだったら……私の男装執事ライフは終了するところだった……。
「本当にアル様が呼びに来てくれて良かった……」
アル様に何度も心の中でありがとうと感謝した。
その瞬間だった。
ぐいっと背後から強い力で腕を掴まれた。
「…へっ?!あ、アル様……?」
驚いて振り返ると、そこにはさっきまでギル様の部屋にいたはずのアル様が立っていた。
だけど……その美しい顔には笑みなど一切なく、これまで見たこともないほどの冷たく恐ろしい顔をしていた。