婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
リオside
「ミアお待たせっ、大丈夫だったかい?」
部屋の奥からそんな声が聞こえて、私の意識が少しづつ戻る。
まだ頭がズキズキとして……体は重くてしんどい……。
ぼんやりとする視界の中で、見知らぬメイドさんが小さくため息を吐いていた。
「旦那様にアル様とレオ様がいらっしゃって、とても大変だったんですよ……」
「ふふっ……ごめんね?ミア。苦労をかけたね。リオくんにご飯を食べさせるから、悪いけどもう一度廊下で見張りを頼んでもいいかな?」
「はぁ……かしこまりました」
メイドさんが静かに部屋を出ていくと、ベッドのシーツが沈み、誰かが優しく私の体を起こしてくれた。
クラクラする頭で顔をあげると、目の前には、美しく笑うロキさんだった。
「へ……?ロ、ロキさん……?」
な、なんでロキさんがここにいるの……と悩んでいると