婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
俺はその声に耳を傾けると、聞き覚えのある声と名前がふってくる。
「ルリ!やだやだやだやだ!私は絶対に行かないから!」
「リリィ様!お願いですからギル様がお待ちしておりますのでご準備をお願いしますっ!」
「あの人わざわざ屋敷まで来るなんて、私の事すごく怒ってるんだよ?!私が悪いけど怖いの!!無理!私は逃げるんだから!!」
「あ!!リリィ様!おやめください!!!!ここは三階ですよ!!」
そんなやり取りに俺は瞬時に察知する。
まさか…また飛び降りる気か?
あのお転婆なら…やりかねないっ
そして、こんな絶好のチャンス俺が逃すわけないだろう?リリィ
ロゼッタ侯爵に許しを貰うと、声の聞こえる窓の元へ俺は急いでむかった。