婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
こんな状況なのに、本気で純粋そうに心配そうにするリオの優しい声。
はぁ……なにこれ、全然だめじゃん。
男の俺に押し倒されているっていうのに、何この反応……。
俺にはギルに向けてたような恋する顔をしてくれないの?
普通この状況で押し倒してる奴の心配する?……はぁ
ギルの時との反応の違いに深くため息をはくと、リオの上からゆっくりと身を引いた。
「……本当に、リオには何から何まで敵わないね……何でもないよ……。悪かったね?」
「えぇ……、本当ですか?でも、アル様すっこぐ辛そうな顔をしてましたよ……?」
眉を下げて心配そうにするリオに振り返ると、いつも通り無理矢理笑顔を作った。
こうなったら意地でも振り向かせるから覚悟してよ。
「……ねぇ、リオ」
「はい?」
「俺……ギルとの恋の応援なんて、絶対にしてあげないからね?」
「……なっ!!きゅ、急になんですかそれっ!!」
意地悪に笑ってリオに伝えると、リオは目を丸くしたあと可愛いく怒っていて俺はくすくすと笑う。