婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


にっこりと笑いながらそう言うと、クリームの着いた指をぺろっと舐めて、色っぽく笑った。


「ちょ……っ?!」


驚く私の顔を見てくすっと笑うロキさんは、再び頬杖を着きながらじっと見つめてくる。


「ねぇ、リオくん。そんなに毎日お茶会のことで思い悩むくらいなら、いっそ俺のところに来ちゃう?」

「なっ……何を言って……」

「何って俺が忘れさせてあげるよ?」


ロキさんのあまりの色っぽさに食べようとしていたクッキーを落としそうになる。


で……でたっ!!色気むんむん攻撃だ!
本気にしちゃいけないやつ!
またいつものロキさんの意地悪だってわかってるんだからっ!



すると、隣からガタンッ!!と椅子の音が響く。

音の方を見ると、勢いよく立ち上がったレオ様がロキさんを睨んでいた。


「……ロキ!!お前、まさか……!!リオはだめだからなっ!!!こいつに変なことしたら許さないからなっ!!!」

「くすっ……レオ様がどうしてそんなに怒っているのかな?」


< 228 / 279 >

この作品をシェア

pagetop