婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
だから私はにっこりと笑って、改めて自己紹介をする。
「えへへっ……今まで黙っててごめんなさいっ!私、ロゼッタ侯爵家のリリィ・ロゼッタです!ギル様の……婚約者ですっ!」
ちょっと婚約者と言うのが照れくさくてえへへと笑う私を見たミアは、私の両手をぎゅっと握ると大喜びした。
「リオ様が……婚約者のリリィ様だったのですねっ!!ってことは……やっと想いが届いたのですね?!?本当に良かったです!!おめでとうございますっ!!」
「……ミア……ありがとうっ!!ミアが背中を押してくれたおかげだよっ!!」
ミアが私のためにこんなにも、大喜びしてくれてとても感動した。
そして、今度は隣にいたロキさんがくすくすと色っぽく笑う。
「驚いたなぁ……あんなにも毎日元気に走り回ってた君が、こんなにも美しい侯爵令嬢だったなんてね
リオくんのときも可愛いらしかったけれど……君の今の姿は……あまりにも綺麗すぎるよ……俺の事本気で誘ってる?」
ロキさんはそう言って、相変わらず色っぽく笑うと私の髪の毛を指でさらっとすくい上げる。
も〜……相変わらずロキさんは、そうやって人をもてあそぶんだからぁ
なんて思っていると、それを見ていたミアがロキさんの脇腹をつまんだ。
「何どさくさに紛れてリリィ様を口説いているんですか?!?!この女たらしっ!!!」
「おっと……ミアは怖いなぁ」
そんな二人のやり取りに、ロキさんが女性にこんな扱いを受けているのがなんだか意外でおかしくて笑っていると……