婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】

EP:6☆生意気なレオ・レイヴン!


そんな風にアル様の後ろをついて歩いていると……




「──おい、アル。そいつ誰だ?」


前方からまだ少し幼いけど、威圧のある声が響いてきた。


その声に目を向けると、そこには一人の美しい少年が立っていた。


年齢は十歳くらいかな?

サラサラの黒髪に綺麗に澄んだ青い瞳。

まだ幼さは残るけれど、驚くほどに整ったその顔立ちは


……ギ、ギル様にそっくり……


私が心の中で密かに絶叫していると、アル様は親しげに片手を挙げた。


「おーレオ。いいところにきたね。

この子は今日からこの屋敷で働くことになった、ギルの専属執事のリオだよ」


「……は?兄上の専属執事……?」


レオと呼ばれた少年は、アル様の言葉を聞いた瞬間、あからさまに嫌そうな顔をした。


だけど私の胸の中にはほわほわと温かい気持ちが込み上げていた。

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